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第5期大成建設杯清麗戦第3局(里見香奈清麗VS西山朋佳女流三冠) [将棋]

里見清麗の1勝1敗で迎えた第3局です。

〔主催者中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/

里見香奈清麗と西山朋佳女流三冠の共通項は、奨励会に挑戦して三段リーグまで進んだことです。特に西山女流三冠は次点を取るなど、初の女性四段まであと一歩のところまで迫りました。
里見清麗は次点こそ届きませんでしたが、棋士編入試験の受験資格を獲得して挑戦するというこちらも女性初の四段まで一歩まで迫りました。
初の女性四段を目指して、現在チャンスがありそうなのは中七海三段です。
今期は順位12位でスタートして、現在は6勝8敗と昇段の目はありませんが、三段リーグでも堂々と渡り合える実力であることを証明しています。
今後、中三段が四段になれば快挙ですし、仮に女流に転向したら二強に割って入る実力があるかと思います。
中三段には注目してきたいと思います。

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/5/seirei202308080101.html

ということで、将棋です。
先手は里見清麗。相振り飛車の序盤と思わせて、裏芸もである5筋から2筋に飛車を戻す陽動居飛車?とも言える作戦を採用します。
開戦が早かったこともあり序盤から飛車交換の乱戦になり、44手目の角の飛び出しに対して、里見清麗はやってこいとばかりに端歩を突いて催促します。
ここが勝負所だったようです。
西山女流三冠は、一直線の攻め合いに出るか自重するかで迷い、13分の考慮で自重しますが、この瞬間にチャンスを逃しました。
馬を作った里見清麗が優位をものにすると、中盤以降は里見清麗の攻めが突き刺さります。
89手まで里見清麗が快勝し、これで2勝1敗と防衛まであと1勝と迫りました。
投了図で5筋に駒柱ができているのは、非常に珍しい図です。始めてみました。

第4局は8月23 日(水)に大阪市福島区「関西将棋会館」で行われます!
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【映画】ワイルドスピード MEGA MAX [映画評]

クライムサスペンス色の強いエンタメ大作です。


ワイルド・スピード MEGA MAX [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • 発売日: 2012/08/03
  • メディア: Blu-ray



5作目ですが、4作目に続いてカーアクションは控えめでサスペンス色が強くなっています。
舞台はリオデジャネイロです。ちなみに時系列的には第3作より前の話です。
前作でトレットは逮捕され懲役25年の刑が下されますが、オコナーたちが護送車を襲って救出して、リオデジャネイロに逃亡してかつての仲間ヴィンスに匿われます。
そのヴィンスから持ち掛けられ仕事に参加し、車両輸送中の麻薬取締局が押収した車を奪取します。
ところがヴィンスの仲間がオコナーたちに襲い掛かりつかまり、レイエスという麻薬取引のボスの前に連れてかれて車の行方を聞かれます。
その車には走行記録が残されており、分析されると金の居場所がバレてしまうのです。
二人は脱出に成功し、ヴィンスが疑われて仲間から追放されます。
オコナーとトレットはアメリカから来たFBIとレイエスと同時に追われることになり、そのおかげで危機一髪の窮地を逃れます。
ここまでが前半です。
後半はレイエスに反撃するため、金を奪おうとします。そのためにかつての仲間を呼び寄せ、綿密な作戦を立てます。いままでの作品で登場したキャラが再登場です。
作戦の裏をかかれて一旦はFBIに捕まりますが、護送中にレイエスの一味に襲われ、トレットがFBIを助けたことで対レイエスの共同作戦を立てることになります。
レイエスの金の場所は汚職にまみれた地元警察署の金庫です。
トレットたちの大胆な作戦の結果は……
というストーリーです。
いままでは必ずカーレースがありましたが、本作では仲間内のゼロヨンぐらいです。
それでも、本シリーズはカーアクションで毎回新しい仕掛けを見せてくれて、今回はラストの金庫を引いたままの激しいカーチェイスです。
普通、金庫は基礎を打って固定されているので、映画のようにはできないし、あんな重いものを引いて動けないし、とか思う部分はありますが、二台で歩調を合わせてのカーチェイスは迫力十分です。
サスペンスとしても、レイエスは倒したものの金の奪取に失敗したと見せかけて……というどんでん返しにはやられました。
テーマとしては信頼になるかなと思います。今回はFBIとは敵同士でありながら、トレットが捜査員を助けることで、信頼を得ることに成功します。
製作費は毎回UPして、本作は1億2500万ドルにもなりましたが、興行収入も6億2600万ドルというメガヒットです。
素直に楽しめる快作だと思います。

エンタメ大作を楽しみたいひとのために!
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【書評】石平・有本香『リベラルの中国認識が日本を滅ぼす~日中関係とプロパガンダ~』 [書評]

気鋭の評論家2名による対談です。


リベラルの中国認識が日本を滅ぼす 日中関係とプロパガンダ

リベラルの中国認識が日本を滅ぼす 日中関係とプロパガンダ

  • 出版社/メーカー: 産経新聞出版
  • 発売日: 2015/10/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



二人とも政治的主張は似ており、基本的期には反日本的リベラル(日本のリベラルだけ特殊)であり、拡張主義を隠そうとしない中国への警戒心を表しています。
立ち位置が似ているために、対談はサクサクすすみます。
日本的リベラルの不思議なところは、現実を見ないことです。
日本に戦争の危機が迫ってきても、「日本が戦争に近づいている」と認識してしまうことです。
ここで政治的なスタンスの違う評論家との対談なら、その原因まで深く追求できることですが、お互いに同意して終わってしまうところが残念です。
「現在の問題を隠すために、過去を持ち出す」という分析は、なかなかだと思います。

日本式リベラルと中国問題を考えたいひとのために!
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