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【映画】ワイルドスピード / ICE BREAK [映画評]

本作では氷の上を疾走します。


ワイルド・スピード ICE BREAK [Blu-ray]

ワイルド・スピード ICE BREAK [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2018/05/09
  • メディア: Blu-ray



すっかりスパイ映画になったワイルドスピード7作目です。
トレットの息子と元恋人のエレナがサイバーテロリストのサイファーに拉致されたため、嫌々ならがファミリーに敵対することになります。
ということでストーリーです。
映画はストリートレースシーンから始まります。
トレットはボロ車でレースを引き受け、最後には無理にエンジンを吹かしたためボロ車が炎上しますが、レースで勝利します。
いつもなら車を奪うところですが、今回は「尊厳だけでよい」として車を返します。
本作のストリートレースシーンはここだけ。
電子パルス砲がドイツの反政府組織に奪われたとの情報が入ります。
いつもの秘密組織とホブスから要請を受けて、トレット達が奪還に動きます。
このあたり、もう過去のトラック泥棒の痕跡はありません。完全に設定が変わっています。
進化というべきかもしれませんが。
それはそうと電磁パルス砲はチームの力によりドイツで奪還に成功しますが、トレットがファミリーを裏切って別の反政府組織に流してしまいます。
人質がいるため、サイファーの言いなりになるしかないトレット。
サイファーの最終目的は、核ミサイルのスイッチを奪い、核戦争を起こさせることです。トレットがいないファミリーに、今度は前作の敵だったデッカードが加わります。
サイファーは天才的なハッカーで、その技術で神の目を混乱させているうちに、秘密組織の本部を襲い、神の目を奪います。
次に核ミサイルの発射コードを奪うために、ロシア国防大臣を襲います。
ファミリーもサイファーの野望阻止に動きますが、サイファーは車をハッキングして国防大臣の車両に車の雨を降らせる奇策とトレットの手により、発射コードを奪うことに成功します。
あとは核ミサイルの奪取です。
サイファーが目を付けたのは、ロシアの反政府組織が占拠した軍事基地にある潜水艦です。この潜水艦には核ミサイルが搭載されています。
トレットに軍事基地まで特攻させ、地上にあった潜水艦の直下で電子パルス砲を発射させます。
システムがダウンした隙に潜水艦をジャックし、ついに核ミサイル発射のカウントダウンが始まります。
それを阻止するために動くファミリたち。核戦争は阻止できるのか……というストーリーです。
マイケルベイ監督作品と勘違いするほど、賑々しい映画です。
特に本作のメインである氷上での戦いは、潜水艦が追いかけてきたり、ミサイルだけでなく魚雷も氷上を走ったりと、なんでもありです。
潜水艦はそれほど速くないし、砕氷能力があるとは思えないし、スクリュー推進の魚雷が氷の上を疾走するのかとか、そもそも核ミサイル搭載の潜水艦が反政府組織に奪われてそのまま放置するかとか、ここまでくるとさすがに気になってしまいますが、そこは映画の勢いで見せてしまいます。
トレットの息子はデッカードたちの活躍で奪還されるのですが、デッカード役を演じるジェイソン・ステインサムのアクションも冴えます。
人質を取られたトレットの反撃作戦はかなりトリッキーです。
デッカードの母親をどうやって知ったのかとか、そもそも時間指定で呼び出せるぐらいに意思疎通ができるのなら、危険を冒して会う必要もなかったのではとか考えたくもなりますが、そこはアクション映画なので細かいところは気にしない。
トレットの作戦のために、冒頭のレースシーンから様々な伏線が張られており、最後にひとつに繋がるようになっています。
脚本家の奮闘がなんとなく忍ばれます。
制作費2億5000万ドルに対して、興行収入は12億ドルと前作と比べるとダウンしていますが、メガヒットシリーズらしい堂々たる数字だと思います。

ワイルドスピードファンのために!
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【書評】長谷敏司『MY Humanity』 [書評]

第35回SF大賞受賞作です。


My Humanity

My Humanity

  • 作者: 長谷 敏司
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2014/10/30
  • メディア: Kindle版



収録作品は4編。
前半2編は『あたなのための物語』で使用された道具、疑似神経制御言語ITPがテーマになっています。
白眉はITPがテーマの作品、『allo toi toi』でしょうか。
主人公は女児を殺めて刑務所に収監されている男です。小児性愛者の矯正のためにITPが使用されています。
途中で主人公が女児に手をかけたときを回想するシーンがでてくるのですが、これが実にアリルで、著者の筆力の確かさを実感することができます。
4編を通じて読んで、現代の本格SFの中心という気がします。

SF大賞受賞作を楽しみたいひとのために!
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ABEMAトーナメント2023【2回戦:T羽生VST天彦】 [将棋]

羽生会長が登場です。

〔番組HP〕
https://abema.tv/video/title/288-37

チーム羽生は羽生九段と伊藤匠六段の二枚看板が推進力です。
ところが伊藤匠六段が戸部誠七段に2敗と苦しい展開です。
リーダー羽生が佐藤天彦九段、三枚堂達也七段を撃破して2勝を上げますが、梶浦七段が3敗と勝ち星を上げられずに敗戦となりました。
最終局で優勢な将棋が長かっただけに、一瞬の隙をついた戸部誠七段の実戦的な指し回しが光りました。
3戦3勝の戸部デーとなりました。
羽生九段はトータル6戦6勝と無敗のままトーナメントを去ることとなりました。
来週はチーム広瀬とチーム永瀬です!

【チーム羽生】   【チーム天彦】
 ☗伊藤 匠  ● - ○ 戸辺 誠 ☖
 ☖梶浦 宏孝 ● - ○ 三枚堂達也☗
 ☗羽生 善治 ○ - ● 佐藤 天彦☖
 ☖伊藤 匠  ● - ○ 戸辺 誠 ☗
 ☗梶浦 宏孝 ● - ○ 佐藤 天彦☖
 ☖羽生 善治 ○ - ● 三枚堂達也☗
 ☗梶浦 宏孝 ● - ○ 戸辺 誠 ☖
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