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【書評】石井象二郎『昆虫学への招待』 [書評]

昆虫学者の研究模様がうかがえます。


昆虫学への招待 (1970年) (岩波新書)

昆虫学への招待 (1970年) (岩波新書)

  • 作者: 石井 象二郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1970/06/20
  • メディア: 新書



著者は戦前から昆虫学の研究をしていました。
「アズキゾウムシはなぜインゲンマメでは死んでしまうのか」から始まり、「クサカゲロウの雄はなぜマタタビに集まるのか」、「ゴキブリはなぜ集まるのか」など様々な研究を手がけます。
3つとも完全解明はできなかったのですが、科学的知見を書くだけでなく、どのようにして研究を進めているのが丁寧に書かれています。
様々な仮説を立て、こんな仮説いるか?と思えるような考えでも研究して否定します。
実に論理的です。
また、実際の研究には様々な苦労があります。
ゴキブリの研究では、大量に飼育したり、切断したり、解剖したりと、本当にいろいろです。
昆虫学というより、昆虫学者への招待といった感じです。

研究者の後ろ姿を知りたい人向けに!


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【公募情報】第26回やまなし文学賞 [公募情報]

四半世紀を超える地方文学賞です。

【主催者HP】
http://www.bungakukan.pref.yamanashi.jp/prize/

樋口一葉生誕120周年というやや中途半端な記念に設立された文学賞ですが、ついに四半世紀を超えました。
ひっそりと消える文学賞も多いなかで、賞賛されてもよい年数だと思います。
部門には小説と評論の2種あります。
制限枚数は80~120枚、応募締切は平成29年11月30日です!
<募集要項抜粋>
募集内容:中編小説
テーマ :特になし
最優秀賞:賞金100万円
制限枚数:原稿用紙換算80~120枚
応募締切:平成29年11月30日
応募方法:郵送
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【書評】野村克也『高校野球論』 [書評]

野村監督の思い出話もたくさんあります。


高校野球論  弱者のための勝負哲学 (角川新書)

高校野球論 弱者のための勝負哲学 (角川新書)

  • 作者: 野村 克也
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2015/07/09
  • メディア: 新書



野村監督は元高校球児です。
といえは実家は貧しく、学校も弱く、甲子園には縁がありませんでした。
しかし、その時代があったからこそ、いまの自分があると説いています。
野村監督が選ぶ名勝負や、怪物伝説は実に面白いです。
特に尾崎行雄はリアルタイムで見てみたかったなあと思います。

高校野球が好きなひとに!
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【公募情報】B&Gやらかし川柳 [公募情報]

「やっちまった」「やらかしちまった」という体験を募集しています。

【主催者HP】
https://www.bgf.or.jp/senryu/bosyuu.html

主催者のB&G財団とは、青い海(ブルーシー)と緑の大地(グリーンランド)を活動の場とする青少年の健全育成と、国民の心とからだの健康づくりを推進している団体だそうです。
ですから、財団の目的に沿った川柳が選ばれるのかなと思ったのですが、過去作品を見ると、テーマに沿った作品が優先されるようです。
ほのぼのとした川柳が多い印象です。
締切は平成29年9月30日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :スポーツ
最優秀賞:10万円相当の景品
応募締切:平成29年9月30日
応募方法:インターネット、メール、SNS、はがき

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創作状況【8月中旬】 [ぼくの公募状況]

何もしない時間がこのうえなく幸せ

【メルマガ原稿】
 今月のメニューはこちらです。
◆こんな公募に挑戦してきました(第8回)
 ~2016大阪ショートショート大賞の巻~
◆リアルタイム企画・TO-BE小説工房に挑戦中(第29回)
◆公募情報数点
  こんな公募に挑戦してきましたのコーナーでは、大阪ショートショートで最終選考まで残った作品を取り上げます。
  メルマガ登録はこちらか。無料ですのでお気軽に!
 http://www.arasuji.com/saitomagazine.html

【小説現代・ショートショートコーナー】
今月投稿用とストックを推敲する。
今月は2枚以内の超短編を、3枚にまで伸ばす。まあ、気分ですけど。
来月投稿用は古風なショートショートでぴったり5枚だと思う。数えていないけど。

【TO-BE小説工房】
今月投稿作品を推敲する。雰囲気的にはモームの世界です。
最後の一行にちょっと悩む。
http://www.koubo.co.jp/guide/tobekobo.html

【創元SF短編】
ネタから作り返しますが、何にも思いつかない。
2年前に調べてボツにしたネタで、なんとかならんかなあ。まったく。

【ゆきのまち幻想文学賞】
2年分の校正も終わったので、長期間お休み中。

【星新一賞】
今月投稿作品はもう完成です。
来年用の作品の校正をして、4000字前後になりました。あとワンアイデア入れたい気分ですが、難しいなあ。
まあ、来年なので時間はありますが。

【北区内田康夫ミステリー文学賞】
じっくりのんびり、書き始めています。
アイデアをまとめるのに、だれの視点でまとめるべきか、事前研究の大事さを実感する。
短編ですがキャラ重視にしたいなあと思いつつ。

【湯河原文学賞】
創元SF短編に落選した作品を湯河原文学賞に応募してみます。
オールジャンルというところに、希望を見出しまして。
推敲はしませんが、誤字脱字だけ直したい。
締めきりは11月17日(必着)ですね、忘れないようにしないと。

【福島正実SF童話賞】
完成済みなので、あとは投稿直前に最終校正するのみ。

【FACEBOOK】
友達募集中です!
https://www.facebook.com/profile.php?id=100007879718530


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【書評】玉手英夫『クマに会ったらどうするか-陸上動物学入門-』 [書評]

本書によると、一般的に言われている「静かに後ずさり」が正解ではないようです。


クマに会ったらどうするか―陸上動物学入門 (岩波新書)

クマに会ったらどうするか―陸上動物学入門 (岩波新書)

  • 作者: 玉手 英夫
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1987/06/22
  • メディア: 新書



著者は1922年の生まれで、1987年(65歳時)の本ですが、ユーモアたっぷりで実に面白い。
なぜ草食動物が大型化するかとか、小型草食動物は絶えず食べていないと飢えるのとか、集団の安定化には順位付けが必要であり、これは人間社会と同じだとか、そういった目から鱗の話が次々と出てきます。
ちなみに冒頭の問いの解答ですが、「クマに話しかける」だそうです。某老レンジャーの体験では失敗がない(失敗したら死んでいる)とのこと。
冗談だけでなく、もちろん理由の解説もあります。
こうしたジョークと解説のバランスが秀抜です。

古い本ですが、図書館等で見つけたらぜひとも読んでください。
参考になること請け負いです!

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最近の日常【平成29年8月中旬】 [日常]

〔ハチ葡萄酒をたしなむ話〕
子供っぽい味覚だが、甘口のワインが好きだ。
ときおり無性に甘いワインを飲みたくなり、ハチ葡萄酒を購入する。
このワインは明治14年に発売した「蜂印香竄葡萄酒」の流れを汲むもので、時代を見れば分かるように、蜂蜜等の甘みをバンバン添加して、貴腐ワインなみに甘くしたものです。
アルコール濃度は14%と高めなので、デザート的に少し飲むのが丁度いいみたいな。
たまにはこういうワインもね。
安いですし。

〔〈ブレンディ〉ブラック ディープアロマをたしなむ話〕
コーヒーの香りとか味とかは、正直に言ってあまりよく分からないけど、雑味のないコーヒーが大好きです。
そういう意味で、このディープアロマはすっきりしていて、自分好み。
会社HPをみると、低温抽出することで雑味を低減してるみたいです。
若干高いのが難ですが、最低価格帯のコーヒーをどんどん飲み、たまにディープアロマを口にすると幸せみたいな。
小さな喜びですが(汗)

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第30期竜王戦挑戦者決定戦第1局(羽生善治三冠VS松尾歩八段) [将棋]

羽生三冠が3期ぶりに挑戦者決定戦まで勝ちあがってきました。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

決勝の相手は松尾歩八段です。
両者の対戦成績を見ると、3勝2敗で羽生三冠が勝ち越してはいるものの、3連勝からの2連敗。
早指し戦を除くと1勝1敗と互角です。
某掲示板ではすでに羽生三冠の竜王挑戦決定みたいな勢いがありますが、過去の対戦成績を見ると、それほど簡単な相手ではなさそうです。
羽生三冠があと竜王1期で永世竜王獲得です。
羽生夫人のツィートによると、今期は特に永世竜王への思いが強いようです。
まず挑戦権獲得が最優先なので、ここ1番の作戦をぶつけてくる可能性は高いと思います。
さあ、永世竜王へ向けての階段を上がることができるでしょうか!

【記譜】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/30/ryuou201708140101.html

羽生三冠の先手となり、横歩取りとなります。
最近は勇気流が一世を風靡していますが、羽生三冠は採用せず、オーソドックな構えを取ります。松尾八段は8五飛戦法で対抗です。
前例を離れたのは40手目から。
羽生三冠は角と銀桂の2枚換えに成功しますが、交換したのは松尾八段からすると取られそうな桂馬だったので、あまり利はありません。
先手有利と見られていた局面から徐々に難解、さらには後手持ちという声まで聞こえてきます。
分水嶺となったのは76手目です。
評価値を見ると、この手を境に羽生三冠が有利となり、以降、一気に優勢を拡大します。
85手目の合駒も間違えません。
最終盤で詰みを逃がしたのはご愛嬌として、1分将棋のなか、怖い手順もありましたが勝ちきりました。

これで竜王挑戦まであと1勝です。
第2局は8月25日(金)に東京・将棋会館で行われます!
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【書評】上野英信『追われゆく坑夫たち』 [書評]

昭和三十年代の炭鉱不況における悲惨な実態の記録です。


追われゆく坑夫たち (岩波新書 青版 391)

追われゆく坑夫たち (岩波新書 青版 391)

  • 作者: 上野 英信
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1960/08/20
  • メディア: 新書



ここまで暗い話はほとんどありません。
戦後の炭鉱不況の中、閉山が相次ぎ、食い詰めた坑夫たちを中小の鉱山主が拾い集め、無給同然で使役する。
給料も遅配の連続で、掘っ建て小屋と呼ぶもの恥ずかしい社宅に押し込まれ、飢え死にを1日延ばすために地下に潜り続ける。
著者は表現が豊富で、よくもここまで悲惨な文章を綴れるものだと感心するほど、重苦しい気持ちになります。
岩波新書ですが写真も豊富で、昭和三〇年代の坑夫たちの生活を垣間見ることができます。

悲惨な世界を覗きたいひとむけに。

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【公募情報】第17回湯河原文学賞 [公募情報]

湯河原町が短編小説を募集しています。

【主催者HP】
http://www.town.yugawara.kanagawa.jp/kyoiku/bungaku/p02788.html

テーマに制限はありません。
時代物も応募可です。
地方文学賞には珍しく、副賞として『小説NON』に作品が掲載されます。
賞金50万も大きいですが、むしろ副賞に魅力を感じるかもしれません。
制限枚数は原稿用紙換算で40~80枚、応募締切は平成29年11月17日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:短編小説
テーマ :特になし
最優秀賞:賞金80万円、『小説NON』に掲載
制限枚数:原稿用紙換算40~80枚
応募締切:平成29年11月17日
応募方法:郵送

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