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第46期棋王戦挑戦者決定戦第1局(広瀬章人八段VS糸谷哲郎八段) [将棋]

A級棋士同士の決定戦となりました。

〔主催者HP〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/

広瀬八段は2期前の挑戦者で、渡辺棋王に1-3で敗れています。糸谷哲郎八段は初挑戦を目指します。
学年でいうと広瀬八段が2つ上でですが、プロ入りの年次からすると広瀬八段が1つ上に過ぎないので、ほぼ同世代です。
二人の関係は広瀬八段が先行しており、タイトル獲得数は2と1、タイトル戦登場は6と2と少しですが広瀬八段がリードしています。
糸谷八段は圧勝することもあれば、コロッと負けることも多く、そうした安定性の差が実績の差になって表れているのかもしれません。
さあ、糸谷八段は同世代のライバルとの差を詰めるために、まずは第1局を勝利することができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://i2chmeijin.blog.fc2.com/blog-entry-13058.html

ということで将棋です。
先手になったのは糸谷八段。得意の角換わりへと進みます。もちろん広瀬八段も受けて立ちます。
糸谷八段は早繰銀を選択し、対する広瀬八段は金銀を前線に配置して空中で受け止める作戦です。
糸谷八段は良所に角を手放して局面のリードを図りますが、逆に角を目標にされてやや苦しくなります。
だが、このあとにお返しとばかりに広瀬八段が放った角もこれまた負担となり、形勢が混とんとしてきます。
勝負の分かれ目は終盤でした。
中盤で糸谷八段が苦し気に放った桂馬が跳ねて攻撃に参加し、銀をもぎ取ったところで形勢が好転しました。
広瀬八段はどこかで受ける必要があったようです。
優勢になったあとの糸谷八段の指してはさえまくり、入玉を防ぎ、最期はぴったりとした即詰みに打ち取りました。
敗者復活組が白星を挙げたため、挑戦権の行方は12月28日(月)の第2局に委ねられました。第2局も今日と同じく東京将棋会館で行われます!
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