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第33期竜王戦第5局(豊島将之竜王VS羽生善治九段) [将棋]

豊島竜王の3勝1敗で迎えた第5局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

竜王戦第1局で、羽生九段が家族を対局場に呼んだという記事がでました。
その記事によると、家族を呼ぶのは初めてだったそうです。
多くのタイトル戦に登場してきた羽生九段ですが、もう50歳です。
20歳以上年齢の離れている棋士がトップ集団を形成する中で、タイトル挑戦が年々厳しくなっていることは感じていると思います。
もしかしたら最後になるかもしれない、そんな思考が頭を過ったのかなとも思います。
とはいえ、まだ順位戦A級、竜王戦1組の現役バリバリの棋士です。
1勝3敗と追い込まれていますが、ここで年齢を感じさせない将棋を見せることはできるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/33/ryuou202012050101.html

ということで将棋です。
先手羽生九段の矢倉に、後手豊島竜王は雁木を採用します。
どうも後手雁木が盛り返してきているようです。流行の移り変わりは早いです。
後手雁木には早繰銀が有効とされたものですが、羽生九段も銀を素早く繰り出して攻勢を出します。
ここからが中盤のねじりあいです。
豊島竜王は8筋を突破しますが、先手も後手陣の歩を削りながら玉頭の飛車で圧力をかけます。
ここから先手の攻めが後手に刺さるかどうかの勝負です。
羽生九段は63手目に2三歩成と当然のように踏み込みますが、おそらくこの先に誤算があったようです。
5三玉と立たれて、4六飛車と撤退するのは変調で、さらに4一金打は攻めを続けるためとはいえ苦しいです。
以降も豊島竜王はしっかりと読みを入れて、4四桂が5六桂とは跳ねて形勢がはっきりしました
84手まで豊島竜王が勝ち、これで4勝1敗で竜王防衛に成功しました
豊島竜王は始めてタイトル防衛に成功しました。

豊島竜王おめでとうございます!
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