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【書評】並木伸一郎『眠れないほど面白い日本の「聖地」』 [書評]

日本のパワースポットを紹介です。


眠れないほど面白い日本の「聖地」: 人はなぜ「この地」に惹きつけられるのか (王様文庫)

眠れないほど面白い日本の「聖地」: 人はなぜ「この地」に惹きつけられるのか (王様文庫)

  • 作者: 並木 伸一郎
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2013/12/26
  • メディア: 文庫



紹介しているパワースポットは約30箇所です。
パワースポットに関する神話や伝説を、写真とともに足早に説明していきます。
著者が主張するところによると、こうした特別な土地に入ると不思議な力をビンビンに感じるそうです。
こうした摩訶不思議な力を信じるかどうかは別として、様々な土地のいわれを知ることができるので、そうした意味で面白い本だと思います。
旅行なんかの一助になりそうです。

パワースポットを散策してみたいひとのために!
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【公募情報】よみうりカルチャーセンター創業40周年「ストーリー」募集 [公募情報]

年間6万人の利用者がいるそうです。

〔主催者HP〕
https://www.ync.ne.jp/contents/2020/03/40_1.php

よみうりカルチャーセンターは多くの人が利用しているとは思っていましたが、年間6万人とは驚きました。
毎年多くの新規受講生がいるとは思いますが、40周年を記念して、出会いのストーリーを募集しています。
採用されるとWEB等に掲載されるようです。
応募締切は令和2年9月30日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:随筆
テーマ :あなたとよみうりカルチャーの「出会いのストーリー」
制限文字数:130字以内または400字以内
応募締切:令和2年9月30日
応募方法:持参、郵送、インターネット
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第13期マイナビ女子オープン第1局(西山朋佳女王VS加藤桃子女流三段) [将棋]

※4月7日に行われた対局です。
西山女王が3連覇を目指します。

〔中継サイト〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/

西山女王は奨励会3段で、前期は四段昇段まであと1歩のところまで迫りました。
最終成績は14勝4敗で、最終節最終局まで昇段の可能性を残していましたが、自身が勝利したもののライバルも勝ったため、惜しくも次点です。
藤井聡太七段が三段リーグを抜けたときの成績が13勝5敗です。
14勝4敗は通常であれば昇段する成績であり、来期も同じ成績であれば順位1番であるためほぼ昇段です。
三段リーグには自然と棲み分けが出来ていると聞きます。
強い三段、普通の三段、弱い三段です。
昇段を争ったのが1期だけなのでまだ「強い三段」とは言いづらいですが、少なくとも「普通の三段」以上かと思います。
さあ、「普通の三段以上」として、加藤桃女流三段相手に横綱相撲を見せることができるでしょうか!

〔棋譜〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/13/mynavi202004070101.html

ということで将棋です。
先手は加藤女流三段です。
生粋の振り飛車党の西山女王と居飛車党の加藤女流三段との戦いなので、すんなりと対抗形になります。
西山女王の三間飛車に加藤女流三段は穴熊に組みますが、銀でハッチを占めただけで先手が6筋から積極的に仕掛けます。
後手が金を凧のようにスルスルと上げてプレッシャーをかけますが、撤退せざるをえないのならやや作戦失敗です。
西山女王は端を絡めながら嫌味をつけていきますが、自然な対応で先手がリードを広げます。
勝負手を続けた結果なので止むを得ないのですが、最後は思わぬ大差となります。
128手まで指し続けたものの、西山女王は無念の投了となりました。
加藤女流三段が5連敗中だった難敵に快勝で、まずは先勝です。

第2局はコロナ対策のため対局場を変更し、4月16日(木)東京都渋谷区「将棋会館」で行われます!
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【書評】赤澤威『ネアンデルタール人の正体~彼らの「悩み」に迫る~』 [書評]

2004年に行われた講演を加筆修正した本です。


ネアンデルタール人の正体―彼らの「悩み」に迫る (朝日選書)

ネアンデルタール人の正体―彼らの「悩み」に迫る (朝日選書)

  • 作者: 赤沢 威
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2005/02/01
  • メディア: 単行本



元々が講演だっただけに、様々なパネラーが、多様な視点でネオンデルタール人について語ります。
非常に面白いのが、現生人類とネオンデルタール人の頭骨を重ねた絵です。
言葉で違いは説明されてもピンとこないのですが、図でみると一目瞭然です。顔の中央部が膨らんでおり、いわゆるゴリラ顔に近いです。
とわいっても、現代人にもいそうな顔なので、スーツを着せて7:3分けにすると普通のおじさんに見えます。
こうした遊び心もあるのも面白いところです。
ネオンデルタール人の知能については「ネオテニー化」の仮説が興味深いです。
人類は「ネオテニー化=幼形成熟」により知能を発達させたとの話です。幼児期を伸ばすことで学習する時間を確保し、知能を発達させてきたのですが、ネオンデルタール人は発達がはやいので、ネオテニー化が進んでいない。つまり知能が若干劣るのではないか、との話です。
社会化の密度も現生人類と比べれば薄かっただろうとのことです。
これ意外にも面白い話が盛りだくさんです。

ネオンデルタール人について知りたいひとのために!
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最近の日常【令和2年4月上旬】 [日常]

〔ウサギを飼い始めました〕
家族に「犬猫はダメ」と言い続けてきた。
実際問題として、犬猫は飼うのが大変だ。いままでペットを飼ってきた遍歴を見てみても、子供たちが最後まできっちりを面倒を見続けるとは思えない。
そうしたら、ある日突然、ウサギを買ってきた。
うーん、なんとも。
いちおう懐くみたいだが、見ていると人間をあまり気にしていないというが、ゲージから出すと自由気ままに歩き回っている。
家族のことをエサをくれる生物と認識しているらしく、食べたいときだけ妙にまとわりついてくる。
抱っこは嫌みたいで、抱えようとすると逃げる。
まあ、かわいいはかわいいのですが。

〔チャーシューを作ってみた話〕
いろいろあって、家庭でチャーシューを作ってみた。
いろいろな動画を参考にして(ダルビッシュもチャーシュー動画をUPしてました)、以下のようなレシピで決定。

1)豚肉   (肩ブロックとバラ肉)
2)長ネギの青いところ。
2)炭酸水  約800
3)酒    約100
4)醤油   約100
5)にんにくチューブ、しょうがチューブ。
6)削り粉

ちなみに削り粉を入れたのは、しょうゆ味のチャーシュー麺にする予定だったので、少し魚介系を入れたほうがよいかなと思ったのです。
まったく意味なかったですが(笑)
これをコトコト30分煮込みます。ダルビッシュは3時間煮込みますが、そこまで時間をかけていられないので。
ちゃんとチャーシューになっていましたが、もったいがらずに、下ゆでして脂を取ったほうがよかったかも。
それが反省点ということで。
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【公募情報】第20回シルバー川柳 [公募情報]

テーマは「高齢社会」「高齢者の日々のくらし」等です。

〔主催者HP〕
https://user.yurokyo.org/wp-content/uploads/2017/03/2a845ba872cedd7af9bb8f3818c71008.pdf

応募者の年齢不問です。
そのため、前回受賞者の年齢を見ると、最年少4歳から最高齢97歳まで、なんと93年もの開きがあります。
これは驚きです。
ちなみに最年少と最年長の作品を比べます。

四元号 生き抜き迎える 白寿かな(97歳)
みずあそび じじとおそろい 手しわしわ(4歳)

97歳は長年生き抜いてきた実感が、4歳は子供らしいかわいい感性が光ります。
応募締切は令和2年6月15日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :「高齢社会」「高齢者の日々のくらし」等
入  賞:賞金1万円
応募締切:令和2年6月15日
応募方法:はがき

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【書評】フアン・ルイス・アルスアガ『ネアンデルタール人の首飾り』 [書評]

日本語は2008年に出版されました。


ネアンデルタール人の首飾り

ネアンデルタール人の首飾り

  • 作者: フアン・ルイス アルスアガ
  • 出版社/メーカー: 新評論
  • 発売日: 2008/11
  • メディア: 単行本



考古学は日進月歩で進んでいます。
特に人類の進歩を探す研究の進展ははやいので、出版年のチェックは欠かせません。
著者はスペインの考古学者で、古人類学者です。
スペイン語は1999年出版なので、その当時の最新情報に加えて、日本語版はその後の研究の進展も入れているようです。
興味深いのは言葉です。
骨から復元すると、ネオンデルターるじんは母音のうち、 a i u の発音が困難だったようです。
小さなヒントから様々な想像を広げ、研究を深めていく。
かなりマニアックな知識が満載です。

絶滅した人類、ネオンデルタール人についてより知りたいひとのために!

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【書評】あきやまただし『たまごぐみにいちゃん』 [書評]

あきやまただしは『はなかっぱ』、『パンツぱんくろう』で知られる絵本作家です。


たまごにいちゃんぐみ (ひまわりえほんシリーズ)

たまごにいちゃんぐみ (ひまわりえほんシリーズ)

  • 作者: あきやま ただし
  • 出版社/メーカー: 鈴木出版
  • 発売日: 2006/07/01
  • メディア: 大型本



主人公の3人組は、卵の殻を被ったままカラスをやっつけた伝説のたまごにいちゃんに憧れて、ひよこになっても卵の殻を被り続けます。
当然、周りからはクスクス笑われます。
そこで伝説のたまごにいちゃんのようなヒーローになるべく活躍しようとしますが、、、という話です。
テーマは児童文学永遠の鉄板である成長で、かわいらしい絵が特徴的です。

あきやまただしファンのために!
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将棋クラブ24を再開してみた。 [将棋日誌(目標二段)]

仕事に余裕がでてきたので、将棋倶楽部24を再開してみた。
とはいえもう転勤だし、転勤後は猛烈に忙しくなるのが目に見えているのでひと月限定になることが目に見えていますが。
1日1局ペースでボチボチ指して、10勝1敗という好成績。級も1つ上がった。
勉強の成果……といいたいところですが、序盤から圧倒したのは3つぐらいで、最終番まで必敗だったのに怪しい詰手筋風で相手が逃げ間違えてくれたのが3つとラッキーが多く、本当に偶然です。残りの5回はシーソーゲームで最終番で4回まくり、1回はまくられて負けといった感じ。

それにしてもみんな序盤が上手です。
早繰銀の受け方をうろ覚えで対応したら、気が付いたら1手遅くて自陣が崩壊したことがあります。
横歩取りで持久戦を目指そうと飛車を引いたらいきなり歩で叩かれて、突如として敗勢に陥ったこともあります。
序盤はある程度までパターン化して作戦を固定しないとしんどいです。コンピューターとの対戦で勉強するにしても、そうした目線で指さないと次につながないんだろうなあ。
みんなどうやって勉強しているのだろうかと、不思議に思ったり。
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【掌編】齊藤想『笑いの壺』 [自作ショートショート]

TO-BE小説工房第60回に応募した作品です。
テーマは「壺」です。

―――――

『笑いの壺』 齊藤 想

 今日も仕事がない。三か月もお笑いの舞台からお呼びがかからない。
 暇つぶしとネタ作りのために骨董市を散歩していたら「笑いの壺」が売られているのを発見した。その壺は不格好な上に、大きな垂れ目とローリングストーンズのマークのようなベロが描かれている。
 図柄はピエロというより怪物に近く、笑いの要素といえば、恵比寿様のような巨大な耳たぶぐらいのものだ。
 売主の中国人は、おれが壺に興味を持っていることがわかると、まるで長年の親友のように話しかけてきた。
 彼によると、この壺は大道芸で使われていて、大勢の笑い声を聞き続けた結果「笑いの壺」に進化したのだという。
 店主が全力の笑顔で説明している姿に、おれは愛想笑いをした。
「ほら、笑った。それこそ、こいつが笑いの壺の証拠ね」
 おれは売れない芸人。年齢も四十代に突入した。後がない。笑いに飢えている。
「こいつさえあれば百人力。いつでもどこでも笑いを取れるようになるね」
 情けない顔をした壺をみていると、いかにも笑いが取れそうな気がしてきた。
 おれは藁ならぬ壺にもすがる思いで、中国人に大枚をはたくことにした。
 相方は「笑いの壺」をバカにした。
 アニメに登場しそうな不格好な作りで、安物であることは明白だった。この壺に払った金額を聞くと、腰を抜かし、次に大笑いをした。
「さすがは笑いの壺だ。いきなり笑わしてくれる」
 久ぶりに出演したお笑いのライブで、さっそく壺はネタにされた。相方はことの顛末を述べ、おれが言い訳をする。ただそれだけなのに、笑いがドンドンとれる。
「これは本当に笑いの壺だなあ」
 相方が感心したようにつぶやいた。おれももしかしたら拾い物かもしれないと思うようになっていた。
 おれたちは「笑いの壺」ネタでとんとん拍子に出世した。その他大勢の一員ではあるが、テレビにも初出演した。
 夢のようだった。
 しかし、この業界はひとつのネタだけでは生き残れない。絶えず新しいネタを求められる。斬新な笑いを提供し続けなければならない。勢いがなくなったら、終わりなのだ。
 おれは苦しんだ。「笑いの壺」を越えるネタがどうしても出てこない。壺を前にして「いまこそ笑いの壺の力を見せてくれ」と何度も両手を合わせた。
 垂れ目でベロを出した壺は、黙っておれのことを見つめるだけだった。
 いつしか壺ネタは飽きられた。ライブでも白けた雰囲気が漂い、同じネタを続けることへの嘲笑が広がってきた。
 あまりの惨状に、楽屋では二人で苦笑いをするしかなかった。
 勢いが止まるとコンビ仲が悪くなり、ついに解散することになった。相方は芸人を引退し、社会人として働き始めるという。就職の面接に合格したという知らせは、ラインで届いた。
 十八で芸人になってから二十三年。人生の最も良い時期を費やした青春は、終わりを告げた。
 おれは久しぶりに物置の奥にしまっていた壺を取り出した。笑いの壺に描かれた情けない顔を見ていると、まるで自分の生き写しのようで、不思議と笑みがこぼれてきた。
 おれは気が付いた。確かにこいつは笑いの壺だ。
 最初の出会いは愛想笑い。次にネタを披露したときの客の笑いから、ブームが過ぎ去った後の嘲笑。二人で苦笑い。そして、最後には人生に絶望したときにでる空虚な笑いだ。
 この壺を手元に置いてはいけない。こいつは「笑いの壺」ではない。「悪魔の壺」だ。
 おれは急いで「笑いの壺」を近所の骨董屋に売った。主人は怪訝な顔をしながらも、昼食代にもならない金額で引き取ってくれた。
 壺を手放した瞬間、胸の奥から活力が湧いてきた。たぶん、これは希望なのだろう。新しい道を歩むと決めたときに出てくるエネルギーだ。おれの顔に、心からの笑みがこぼれてくる。
 これこそ、おれが求めていた笑いだ。
 おれは芸人を引退することを決めた。

 骨董屋に若手芸人がやってきた。「笑いの壺」という名称に興味を惹かれたようだ。店主が言う。
「こいつは昔の中国の大道芸で使われていた壺で……」
 あまりの店員の笑顔に、若手芸人は愛想笑いを浮かべた。

―――――

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