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第45期棋王戦第4局(渡辺明棋王VS本田奎五段) [将棋]

渡辺棋王の2勝1敗で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/

本田五段は2月に入り、強敵との対戦や重要対局が続いています。

20/02/01 ● 渡辺  明 第45期棋王戦タイトル戦第1局
20/02/10 ● 佐々木大地 第33期竜王戦6組ランキング戦3回戦
20/02/16 ○ 渡辺  明 第45期棋王戦タイトル戦第2局
20/02/20 ● 豊島 将之 第61期王位戦紅組1回戦
20/02/22 ● 丸山 忠久 第91期棋聖戦二次予選2回戦
20/02/25 ● 折田 翔吾 棋士編入試験第4局(負ければ折田のプロ入り確定)
20/03/01 ● 渡辺  明 第45期棋王戦タイトル戦第3局

それだけ勝ち続けたということですが、やや壁にぶつかっている気がします。
ここ1年でレーティングを150も上げてきましたが、2月は停滞気味です。
それでも下がっていないところに、これからの可能性を感じますが、作戦の幅が狭いところが気にかかります。
いまは相掛かり一本なので、対策が練られ、流行が終わったあとでも生き残れるかで、プロとしての立ち位置が決まってくると思います。
こから王位戦リーグでも次々と強敵と当たります。
厳しいリーグでもまれることで、さらに成長できればと思っています。
カド番に追い込まれる厳しい状況ですが、さあ、大先輩の胸を借りて、ドンと立ち向かえることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/45/kiou202003170101.html

ということで、将棋です。
先手本田五段の得意戦法は相掛かりですが、渡辺棋王は相掛かりを避けて雁木を選択します。
この作戦選択は、勝ちに来ている印象です。
本田五段が19手目で角を飛び出したことで、早々に未知の局面に入ります。
渡辺棋王の選択は歩損を甘受しての陣形整備ですが、中央に馬がいる本田五段の方が手厚く見えました。
ところが渡辺棋王の端攻めによって、一気に情勢が変わります。
後手陣の要である馬が浮いていることを狙った攻撃で端を破ると、後手が一気に優勢になります。
本田五段は早逃げで対応しますが、後手陣はまったく手付かずで、大差の局面で本田五段が投了しました。
中盤の望洋とし局面から端に2手をかけた渡辺棋王の大局観が光りました。
これで渡辺棋王が8連覇を達成です。
おめでとうございます!
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