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第12期女流王座戦第3局(里見女流王座VS加藤桃子女流三段) [将棋]

里見女流王座の1勝1敗で迎えた第3局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/

タイトルを独占するのはとんでもない偉業です。
だからこそ、7冠を達成した羽生善治や囲碁界の井山裕太がレジェンドとして扱われています。
女流棋界においては、4大タイトル時代に2回だけタイトル独占が達成されています。
偉業達成者は2回とも清水市代です。さすがレジェンドです。
5大タイトル以降の独占はなく、6大タイトル時代に里見香奈があと1冠まで迫りましたが、果たせませんでした。
そのときに残った1冠が、この女流王座です。
今期は防衛する立場ですが、仮に8大タイトルの独占を達成したら偉業中の偉業ですし、里見女流六冠はもっとも近い位置にいます。
全冠達成するには、まずは防衛です。
さあ里見女流王座はタイトル防衛に向けた大きな1勝を積み上げることができたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/12/joryu_ouza202212130101.html

ということで、将棋です。
先手里見女流王座の中飛車に、後手加藤女流三段は今回は穴熊を採用します。
先手は後手が固めているところに正面から殴りこむ形になるので先手が大変そうに見えますが、評価値的にも実戦的にもいい勝負です。
里見女流王座は4枚穴熊が完成する前に攻めかかり、4筋の歩交換から4六歩と押さえます。
加藤女流三段は自然に3三金と交わしますが、結果的にこれが敗着になったようです。
桂馬を跳ねてからの5三歩の垂らしが絶品で、綺麗に技が決まりました。
以降の加藤女流三段は辛い時間だったと思います。時刻はまだ13時30分頃です。攻め合いにもいけず、守る手もなく、苦渋の末に時間を使いながら、最後まで抵抗する手を指すことになりました。
終局時刻は16時10分。残り3分まで時間を使っての、討ち死にでした。

これで里見女流王座が2勝1敗とリードし、女流王座防衛まであと1勝に迫りました。
第4局は12月20日(火)に東京・将棋会館で行われます!
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