SSブログ

第10期リコー杯女流王座戦第1局(西山女流王座VS里見香奈女流四冠) [将棋]

3冠VS4冠の頂上対決です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/

前年度、西山女流王座は次々と里見女流四冠からタイトルを奪いました。
一時は女流全冠制覇も目前と思われていた里見女流四冠ですが、いまや二強時代に入っています。
昨年の西山女流王座が強かったのも当然で、前年度後半の三段リーグで、西山女流四冠は最終局まで四段の可能性を残しての次点を獲得しています。
若手棋士と同等の実力があることを示しているのですから、強いのも当然です。
いよいよ女性初のプロ棋士が期待された今期三段リーグですが、前年ながら途中で連敗して昇級争いにからめませんでした。
前年度ほどの勢いがないにしろ、現在進行形で女流トップの実力を有していることは疑いがありません。
さあ、頂上決戦の第1局の結果は、どうなったでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/10/joryu_ouza202010280101.html

ということで将棋です。
お互いに振り飛車党の両者ですが、相中飛車というプロ間ではほぼお目にかかれない珍形になりました。
小学生時代の羽生善治と森内俊之がたしか相中飛車の将棋があったかと記憶していますが、プロ間ではない……と思い込んでいたら佐藤康光九段が竜王戦で採用したことがあるそうです。
さすがは康光会長と言うべきか。
里見女流四冠は飛車を2筋に戻し、じりじりとした駒組が続きますが、先手が右玉にリフォームしようと玉が不安定になった瞬間をとらえて、西山女流王座が仕掛けます。
歩をポンポンと突き捨て、隙ができた左翼に角を打ち込んで快調に攻めます。
駒得をしながらの攻めなので、これは切れません。仕掛けの前後で、里見女流四冠に見落としがあったのかもしれません。
最終盤で里見女流四冠も後手玉に迫りますが、捉えきれません。
124手まで先手が投了し、まずは西山女流王座が快勝しました。

第2局は11月10日に東京都港区「明治記念館」で行われます!
nice!(8)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 8

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。