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【書評】藤沢モト『大丈夫、死ぬまで生きる 碁打ち 藤沢秀行‐‐無頼の最期』 [書評]

藤沢モトは、あの破天荒な囲碁棋士、藤沢秀行の妻です。その妻が、晩年の藤沢秀行を語ります。


大丈夫、死ぬまで生きる  碁打ち 藤沢秀行‐‐無頼の最期

大丈夫、死ぬまで生きる 碁打ち 藤沢秀行‐‐無頼の最期

  • 作者: 藤沢 モト
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/02/10
  • メディア: 単行本



藤沢モトは、夫から”猛獣使い”と言われたことがあるそうです。
その猛獣が老い、体が不自由になり、死を迎えます。
藤沢モトは、「好きだから結婚したわけではない」と書きます。しかし、酒にもギャンブルにも女にもだらしがなく、借金だらけで破産した夫を最後までサポートし、限界まで夫を介護します。
描かれている老々介護の実態が生々しく、決して理想論ではすみません。
それでも、ひとつひとつ努力をして、よりよい道を探していく。
そのすがすがしいまでの生き方に、深い感銘を覚えます。
藤沢秀行があそこまで羽目を外すことができたのも、藤沢モトの存在があってのことなのでしょう。
言葉にはしなくとも、深い夫婦の愛情を感じる、素晴らしい本だと思います。

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