第24回将棋コンピューター選手権 [将棋]
【HP】
http://www.computer-shogi.org/wcsc24/
将棋ファンにとって、すっかりGWの風物詩になりました。
いままで地味な大会といったイメージがあったのですが、いまやニコニコでも中継される一大イベントです。
そんなコンピューター選手権ですが、3日間にかけて行われます。
前評判ではNine Day Feverが高いとのこと。
一般にはなじみの薄いソフトですが、前回も5位入賞と強豪ソフトのひとつです。
コンピューター将棋の評価関数はプロの棋譜を元に機械学習させるのが主流ですが、Nine Day Feverの紹介文にあるように「多数の局面を与えて、その局面の評価値間の矛盾を発見し、それを解消するように kkp・kppテーブルをアップデートしています。教師データを学習するのではなく、誤った評価値の解消を目標とすることで、自分の対戦結果を含め、任意の局面を解析対象とすることができるようになりました」
として、この技術がブレイクスルーになるのではないかとの話です。
強豪ソフトは第1次予選が免除されていますので、2次予選からの登場です。
電王戦でお馴染みのPonanza ツツカナ YSS 習甦 GPS将棋 が登場しますが、なんとこのうち 習甦とGPS将棋が予選落ちします。
特にGPSは今まで一歩抜き出た強さを見せ付けていただけに、11位に沈むとは信じられません。
周囲が強くなったのか、何か設定上のミスなのかは分かりませんが、衝撃的です。
決勝は8ソフトの総当たり戦。
予選1位の激指、2位のNine Day Fever、初代電王のPonanzaが優勝候補と思われました。
5回戦までに激指が3敗して優勝戦線から脱落。前評判の高かったNine Day FeverもBonanza、Ponanzaに連敗して大きく後退。
Ponanzaだけが5連勝とTOPに立ちます。
ところが、第6回戦で、これまた知られざる強豪ソフトのAperyとの激しい叩き合いの末に敗れて一歩後退。ぜひとも棋譜を見ていただきたいのですが、戦いが始まってからの展開がものすごいです。
優勝の行方は最終戦に持ち込まれましたが、TOPを走っていたPonanzaがYSSに一方的に攻められての敗戦。
2敗で粘っていたNine Day Feverも最終戦で予選1位の激指に敗れて力尽きる。
あとひとつの2敗、Aperyが最終戦に勝ち、5勝2敗で並びますが、SB(対戦相手の勝ち星数)で見たとき、直接対決でPonanzaを破ったのが大きく、Aperyが規定により初優勝を飾りました。
昨年の将棋電脳トーナメントでは6位と電王戦出場をあと一歩のところで逃しましたAperyでしたが、見事に雪辱を果たしました。
おめでとうございます!
http://www.computer-shogi.org/wcsc24/
将棋ファンにとって、すっかりGWの風物詩になりました。
いままで地味な大会といったイメージがあったのですが、いまやニコニコでも中継される一大イベントです。
そんなコンピューター選手権ですが、3日間にかけて行われます。
前評判ではNine Day Feverが高いとのこと。
一般にはなじみの薄いソフトですが、前回も5位入賞と強豪ソフトのひとつです。
コンピューター将棋の評価関数はプロの棋譜を元に機械学習させるのが主流ですが、Nine Day Feverの紹介文にあるように「多数の局面を与えて、その局面の評価値間の矛盾を発見し、それを解消するように kkp・kppテーブルをアップデートしています。教師データを学習するのではなく、誤った評価値の解消を目標とすることで、自分の対戦結果を含め、任意の局面を解析対象とすることができるようになりました」
として、この技術がブレイクスルーになるのではないかとの話です。
強豪ソフトは第1次予選が免除されていますので、2次予選からの登場です。
電王戦でお馴染みのPonanza ツツカナ YSS 習甦 GPS将棋 が登場しますが、なんとこのうち 習甦とGPS将棋が予選落ちします。
特にGPSは今まで一歩抜き出た強さを見せ付けていただけに、11位に沈むとは信じられません。
周囲が強くなったのか、何か設定上のミスなのかは分かりませんが、衝撃的です。
決勝は8ソフトの総当たり戦。
予選1位の激指、2位のNine Day Fever、初代電王のPonanzaが優勝候補と思われました。
5回戦までに激指が3敗して優勝戦線から脱落。前評判の高かったNine Day FeverもBonanza、Ponanzaに連敗して大きく後退。
Ponanzaだけが5連勝とTOPに立ちます。
ところが、第6回戦で、これまた知られざる強豪ソフトのAperyとの激しい叩き合いの末に敗れて一歩後退。ぜひとも棋譜を見ていただきたいのですが、戦いが始まってからの展開がものすごいです。
優勝の行方は最終戦に持ち込まれましたが、TOPを走っていたPonanzaがYSSに一方的に攻められての敗戦。
2敗で粘っていたNine Day Feverも最終戦で予選1位の激指に敗れて力尽きる。
あとひとつの2敗、Aperyが最終戦に勝ち、5勝2敗で並びますが、SB(対戦相手の勝ち星数)で見たとき、直接対決でPonanzaを破ったのが大きく、Aperyが規定により初優勝を飾りました。
昨年の将棋電脳トーナメントでは6位と電王戦出場をあと一歩のところで逃しましたAperyでしたが、見事に雪辱を果たしました。
おめでとうございます!
揚げ足取りで申し訳ないのですが
選手権は5/3~5なので3日間です。
GPS将棋については本業が忙しく
2010~2013年で行っていた
巨大クラスタ構成を組む事すらできない状態だったのが大きかったかと思います。
by TAkaiwa (2014-05-06 09:32)
>TAKaiwaさん
突っ込みありがとうございます。修正しました。
巨大クラスタですが、組んでも読みが2手深まる程度で極端な差はないとの話を聞いたことがありますが、結果を見るとその差が勝敗を分けたのかもしれません。
そういう意味で、ツツカナすごい・・・・・・。
by サイトー (2014-05-07 06:23)