SSブログ

超能力についての話 [日常]

某TV局で、超能力で難事件を捜査するみたいな番組をしていた。
子供がこの手の番組が好きなので、少しだけ一緒に見ました。
パっと見の印象だが、なんとなくネタが透けてみえる案件から、超能力というより洞察力が卓越しているのではないかと思われる案件まで、TV特有の煽りを入れながら紹介されていました。

番組の後で、子供と超能力を信じるかどうかの話になりました。
ぼくは、超能力は「信じる」「信じない」の問題ではなくひとつひとつ検証すればいいという立場。完全否定でも完全肯定でもない。
例えば、人体の免疫機構についても、昔は「神の奇跡」として、いわば超能力的な扱いをされてきました。
しかし、ひとつひとつ検証していくことにより、人体が病気を跳ね返す仕組みが解明され免疫学が発達し、現代では多くの人が学問の恩恵を受けています。
もし、免疫が”超能力”として検証の対象外とされていたら、現在では救える多くの人々が疫病で命を落としていたでしょう。
そういった意味で、科学が解明できないことを“超能力”として特別扱いするのは好ましいことだとは思っていません。
不思議な現象についてひとつひとつ検証し、実際に存在することが確認されたのなら、その仕組みを解明して世の中の役に立つように努力すべきではないかと。

とまあ、そんな話をしたわけですが、もちろん息子が納得するわけもなく、どうやらTV番組を完全に信じているようす。
番組構成上仕方がないのかもしれませんが、TV番組は超能力があること前提で進み、どこまで超能力者の能力を検証したのか述べないまま断定調が多用されていました。ぼくが見ていて、”この人物は犯人心理の洞察に非常に優れているのではないか”と思えるような超能力者(プロファイラー?)もいました。また、逆にどうみてもトリックだろと思えるのもいました。
これら全てをひとまとめにして超能力として紹介されちゃあねえ。
これ、免疫のない子供は完璧に信じますよ。

ときおり「子供に悪影響を与える番組」なるアンケート結果がニュースになりますが、個人的にはこの手の番組の悪影響もかなりのものではないかと心配になります。
そのうち、いろいろなことを知っていくのだろうとは思いますが。
nice!(4)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0