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第26期竜王戦第2局(渡辺明竜王VS森内俊之名人) [将棋]

【竜王戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

タイトル戦恒例となっているニコ生の竜王戦PVが公開されました。
森内名人は終始慎重な言い回しでしたが、渡辺竜王はざっくばらんに本音に近い会話をしていると思います。
途中で渡辺竜王が「勝ち負けは苦しいですけど……だって、やっているの将棋じゃん」と発言します。渡辺竜王の真意としては、将棋で勝つためにはゲームとして冷静に見ないといけない、という意味だと思うのですが、動画ではヒール気味に描かれていました。ちょっと可哀想と思ったり。
渡辺竜王はブログなので、本音を素直に発言することで、新しい将棋棋士像を作り出しました。いま様々な棋士がブログを書き、テレビでの出演も増えました。
渡辺竜王はこうした流れを作った走りなので、これからも素直な発言を続けて欲しいと思います。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/26/ryuou201310280101.html

さて将棋です。
将棋は第1局と先後を入れ替えて同形の急戦矢倉になりました。
同じ戦形で先後ともに連続して勝つことを”往復ビンタ”と言うそうです。なかなか上手い表現です。
第1局と別れを告げたのは29手目です。渡辺竜王は強く戦いにでます。
前例から離れたのは40手目。お互いに前例のある駒組みから後手から積極的に攻める手です。
棋士陣の見解は”後手の模様が良い”ですが、ニコニコ動画で表示されていたponanzaの評価関数だと、一貫して+200~+400と先手の模様が良いとの評価でした。
このあたり、ちょっと面白いところだと思いました。
模様のよさをどう実利にするかは難しいところですが、封じ手で渡辺竜王が採用した1八飛車が結果として悪かったようです。
そこから10手後に飛車の前にある端歩を付いたのですが、これを同飛と取られるのをうっかりしていたとのこと。
ここで実質的な決着はついたようです。
そこから渡辺竜王は、棋風とは違うと思うのですが、後手玉に突進します。
森内名人は棋風通りに玉を中心に鉄板流の受けを炸裂させ、切れたところで森内名人のもうひとつの顔である”強い手”が指されたところで、渡辺竜王は投了しました。
やや早い投了ですが、先手玉の上部がふさがっており、どこかに脱出路を空けても後手の桂香が生き残っているため入玉も困難であるため、やむ得ないのでしょう。

これで森内名人の2連勝となり、渡辺竜王は元気がありません。今年度の成績も11勝13敗と負け越しで、持ち時間の長短を問わない強さからすると、信じられないような成績です。不調なのかもしれません。
第3局以降の巻き返しはあるのでしょうか。第3局は福岡県筑紫野市で11/7,8に行われます!


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