第72期順位戦Ｃ級１組〔中盤戦〕

折り返し点となる第5戦が終了しました。
トップグループを形成するのは５連勝の糸谷哲郎六段、高崎一生六段、菅井達也五段の３名です。
菅井五段は居飛車からひねり飛車のように飛車を転回させ、２筋から飛車切りの猛攻であっとういう間に後手を投了に追い込みました。電王戦用の作戦でしょうか。調子の良さが光ります。
高崎六段もいまで目立った活躍はないもの、５戦目はわずか46手で勝利するなど、こちらも調子が良さそうです。第8戦に同じく全勝の糸谷六段との直接対決がありますので、そこが大一番になりそうです。
また、１敗グループには4位の佐々木慎六段、10位の中村太地六段、18位の船江恒平五段がいます。高崎六段と菅井五段は順位が20位、28位と低く、1敗が命取りになりかねません。まだまだ切迫した状況が続きます。

さて、Ｃ級１組といえば、棋界最年長の加藤一二三九段。前年度に降級点を１つ取っており、今期は陥落の危機にあります。
現在1勝4敗と、やはり陥落圏内。しかし、気力は衰えず、絶好調の糸谷六段を相手に150手を超える熱戦を繰り広げました。非勢になっても諦めずに指し続ける姿は、ある種の感動さえ覚えます。
降級点のボーダーはおそらく３勝。加藤九段は順位が悪いので４勝は欲しいところ。残り５戦中３戦が若手と、大ベテランには厳しい戦いが続きますが、なんとか踏ん張って欲しいです。

コメント 2

加藤一二三さんは好きな棋士なので頑張って残って欲しいですヾ(●ﾟⅴﾟ)ﾉ
by 紅子 (2013-10-30 22:55) 

＞紅子さん
コメントありがとうございます。加藤九段は特色のある名物棋士なので、１年でも長く現役でいて欲しいと願っています！
by サイトー (2013-10-31 04:19)