マイナビ女子オープン一斉予選

マイナビ女子オープン（女王位を争う）の一斉予選が都内のマイナビルームで行われました。
【マイナビ女子オープン】
http://mynavi-open.jp/broadcast/index.html

将棋棋士というと将棋を指すのが仕事ですが、最近は”将棋を魅せる”ことにも注力しているように思います。
公開一斉対局もひとつの試みで、当日イベントの参加者はプロの対局を観戦したり、また同時に開催されているトークショーに参加したり、将棋大会で腕試しをすることもできます。
一種のお祭りですね。
タイトル戦に連動した、さまざまな”楽しむイベント”が増えればいいなあと思います。

ということで、結果ですが、予選通過者にアマ選手３人が含まれています。
小山田友希アマ、飯野愛アマ、塚田恵梨花アマの３人です。
飯野愛アマの父は飯野健二七段（引退）、塚田恵梨花アマの父は、当日トークイベントにも参加した塚田泰明九段です。昼過ぎには来場されていた塚田九段は、娘の将棋をどのような気持ちで見ていたのでしょうか。
将棋界もちょっとした二世ブームですね（渡辺竜王の息子はどうなるかなあ）。

さて、個人的に注目していた和田姉妹ですが、姉妹ともプロ棋士に討ち取られてしまいました。
姉は竹俣紅女流2級相手に、矢倉の最新形であるponanza新手を出し、竹俣女流2級は師匠の森内名人が指した修正案で対抗するなど、勉強の深さを競い合う将棋でした。
その後、和田アマから前例を離れましたが、後半で失着がでて、そこからは一気に寄せられてしまいました。
残念ですが、見ごたえのある将棋だったと思います。
妹は香川愛生女流初段相手に中飛車で挑みますが、後手から急戦を挑まれます。
目標となりそうな角を２手けけて中央に転換したのですが、この構想が疑問だったようで、ここからみるみるうちに差が開き、勝負ところをつかめないまま一方的に負けてしまいました。
力が出せない将棋になってしまい、残念だったと思います。

３人のアマ選手（飯野アマは10月で女流プロになりますが）がどこまで頑張れるか注目したいと思います！