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【事前予告付き】ぼくの電子書籍について [企画]

ぼくは2年ほどまえに電子書籍『新しい世界へ~最終選考作品集+α~』を作りました。
この電子書籍を作ろうと思ったそもそものきっかけは、ちょっと奇異に思われるかもしれませんが、「世の中には絵が上手い人がものすごくたくさんいる」と感動したことです。

絵と小説とまったく関係ないじゃないか!

と思われるかもしれませんが、さにあらず。
これだけ上手な絵を描いているのに、ネットで公開して、仲間内の賞賛だけで満足せざるを得ない。
その状況を打破する方法はないかと模索していました。
これだけ楽しませてもらえるのに、全て無料ではなんとなく申し訳ない。


そこでひらめいたのは

「ぼくが本を造って絵を依頼すればいいじゃないか」

とまあ、分をわきまえない、大それたことを考えてしまったわけです。


もっともぼくもそこら中にお金を配れるお大尽様でもなんでもなく、むしろ中流以下のほそぼそとした中古車オンリーの子沢山貧乏です。
だから計算しました。
まず絵の対価を考えます。仕事として依頼するのですから、創作時間×労働単価ではじき出しました。最初に依頼したのは木下大悟さんというプロの絵描きです。現在は絵コンテ作家として多忙な日々を送っていますが、過去には絵の講師もされていました。
絵だけでなく人柄もすばらしい方で、一発でほれ込みました。自分から一方的にお願いして表紙を描いてもらいました。
そのような実績のある方にこちらから頼むには申し訳ないような単価ですが、とにかく計算して出てきた数字を元に、電子書籍をこの値段で売って、これだけ売れれば、なんとか絵代金ぐらいはでるのではないかと考えました。
これだけ売るにはボーナスをいろいろ付けて、魅力を上げて、宣伝もいろいろ考えて……と当時のぼくが考えられるだけの手段を尽くしたつもりです。

もし、この手法で成功すれば、いろいろな絵師さんとパートナーを組んで、夢を追いかける若者の手伝いができるかもしれない。作品が売れる喜びを共有できるかもしれない。
そのようなことを夢想しました。

大きな希望を持って売り出した結果はというと……残念なことに絵代金の回収はできませんでした。
赤字です。
いろいろな方に手伝ってもらったのに、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
精神的にかなりのダメージを受けました。
もう電子書籍はやーめた、というのが当時の素直な感情です。


ところが、また、同じ思いがふつふつと湧いてきました。
まだやり残したことがあるのではないか。
そもそも最初の単価500円は高すぎる。自分の都合ばかり考えて、購入してくれる仲間たちのことを考えていなかったのではないか。
ぼくの作品集は各種公募で最終選考に残った作品10作にオリジナル掌編10作品、さらにはいろいろおまけをつけた珍品です。
つまり、ぼくがそれだけ落選しまくっている証拠なのでヘタレといわれればその通りなのですが、これだけ落選しても公募に出し続ける自分だからこそできる作品集ではないのか。
より価値を高めれば、公募を目指しているひとへの助けとなるのではないか。

そんなことを再び思うようになりました。
ぼくの最終目的は、すばらしい絵書きさんとともに、作品が売れる喜びを共有したいということにあります。
別に儲からなくてもいいです。金額はあまりこだわっていません。ただ、より多く売れて欲しいと願っています。
コミケの同人誌と同じで、安くてもいい。お金を払って購入してくれるひとたちがいることに、意義と作り手としての喜びがあると信じています。

ということで、夢よ再びで2月5日(火)からちょっとしたキャンペーンをしたいと思います。
何をするかは、ブログとメルマガで発表しますので、当日までのお楽しみ!

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