SSブログ

【書評】稲垣栄洋『世界史を大きく動かした植物』 [書評]

穀物を中心とした身近な植物の歴史です。


世界史を大きく動かした植物

世界史を大きく動かした植物

  • 作者: 稲垣 栄洋
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2018/06/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



とにかく文章がうまいので、スラスラと読んでしまいます。
最初に一見すると本論と関係なのい薀蓄がでてきます。
それがいつのまにかに本論に繋がります。
例えば米の場合、最初に「uri」とう古語を紹介します。この「uri」はデンプン源となる食品に使われた言葉で、KuriとかYuri(球根がでんぷん源)とかの語源だそうです。
Uruchiもuriが語源で・・・・・・ということで、米に繋がります。
扱われているのは有名な穀物、野菜が多いですがトウモコシには原種が見つからない話(植物として種を撒けないという決定的な弱点がある)や、コムギは人類が突然変異種を見つけたことから広がった話などはロマンがあります。

身近な穀物等の由来を知りたいひとのために!
nice!(5)  コメント(1) 
共通テーマ: