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【書評】大倉祟裕『福家警部補の挨拶』 [書評]

福家警部補シリーズの第1作です。


福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)

福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)

  • 作者: 大倉 崇裕
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2008/12/12
  • メディア: 文庫



主人公の福家警部補は小柄な女性で、会話がどんどん飛びます。すぐにバッチを無くす抜けたところがあり、「刑事にみえない」と良く言われます。
解説にも書かれているように、本作は刑事コロンボを強く意識しています。
短編連作ミステリで、全て倒叙モノです。
最初に犯人が犯行を実施し、それを福家警部補が犯人を追い詰めていきます。
それぞれ興味深いのですが、一箇所だけ疑問があるものの『オッサムの剃刀』が白眉だと思います。
倒叙モノ好きにはたまらないシリーズです。

刑事コロンボに熱中したひとたちのために!

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