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第69期大阪王将杯王将戦第1局(渡辺明王将VS広瀬章人八段) [将棋]

渡辺明王将が4期目に挑みます。

〔中継サイト〕
http://mainichi.jp/oshosen/

王将戦は今年度から大阪王将を展開するイートアンドが特別協賛に加わり、名称が大阪王将杯王将戦となりました。
ただし今年度限定みたいで、ヒューリックが特別協賛となったヒューリック杯棋聖戦と事情が異なります。
棋士が対局中に食べる将棋メシが話題となる時代となりましたが、大阪王将が特別協賛するだけに、予選から挑戦者決定リーグまで昼食は大阪王将がキッチンカーを出張していまで提供します。
それ以外にも餃子の差し入れもあるようで、多くの棋士がツィートしています。
棋士と同じ食事を食べたがるファンは多くいます。
将棋会館の近くに大坂王将ができたら、将棋ファンでにぎわうかもしれません。
さまざまな企業の協賛を呼ぶには、まずはいい将棋を指して、ファンを引き付けなくてはなりません。
ここ2年の圧倒的な成績から、現役最強であることは疑いない渡辺王将は、どのような棋譜を残すのでしょうか!

〔棋譜〕
https://mainichi.jp/oshosen-kifu/200112.html

ということで将棋です。
先手は渡辺王将となり、最近採用数が増えている矢倉になりました。
昔の矢倉と違うところは、急戦対策として先手が早く2五歩を決めることと、後手が積極的に動くようになりじっくりと囲いあう持久戦が減ったことです。
本局も後手が早めに銀を繰り出し、早々に銀交換となりました。
以降は力の入った押し引きがありますが、後手広瀬八段が先攻し、先手渡辺王将が後手の攻め駒を責める展開となります。
渡辺玉は守備駒こそ少ないですが、広さと、上部に厚いところが強みです。
広瀬玉は角が邪魔をして玉の狭さが不安材料です。
後手は尋常では足りないとみたのか、90手目に狭いところに銀を打ち込みますが、ここで決定的な差がついたようです。
渡辺王将は十分に読みをいれてから、取られそうだった銀を引いて守りに効かせ、駒を蓄えると一気に後手玉を寄せきりました。
渡辺王将が防衛にむけて、まずは1勝を挙げました。

第2局は1月25日、26日(土・日)に大阪府高槻市「山水館」で行われます!
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