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第36期竜王戦挑戦者決定戦三番勝負第1局(永瀬拓矢王座VS伊藤匠六段) [将棋]

期待の新鋭が、いよいよ挑戦者決定戦まで勝ち上がってきました。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

伊藤匠六段は2002年10月生まれで、藤井竜王と同級生です。
第9回小学館学年誌杯争奪全国小学生将棋大会の準決勝で小学生時代の藤井竜王と対戦し、伊藤匠六段が勝利したこともあります。
ちなみに優勝した川島滉生はプロを目指さず、大学将棋部に在籍しています。
伊藤匠六段はだれからも才能を認められており、藤井竜王のライバルになれる逸材と期待されています。
2021年度の勝率は0.818と藤井竜王を押しのけて勝率トップに立ちました。
相手はタイトルホルダーですが、過去2戦2勝と相性は良さそうです。
伊藤匠六段は、タイトル初挑戦に向けた、大きな白星を獲得することはできたでしょうか!

〔棋譜〕
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/20230731-SYT8T4393374/

先手番は伊藤匠六段。
後手番の永瀬王座ですが、意表の一手損角換わりを選択しました。
いきなり揺さぶってきた感じがします。
ですが、伊藤匠六段は一手損対策として有力視されている早繰り銀ではなく、通常の腰掛銀に組みます。
手待ちをする戦型なので、これで通常の角換りに戻ります。
先手から仕掛け、角換わりでも桂損ながら先手は拠点を作る形になります。
ここからが勝負です。
後手永瀬王座は後手番ながら積極的に前に出て、攻勢を取ります。一直線の攻め合いになりますが、形勢的には先手良しです。
後手は攻めが切れたら負けという状況に追い込まれ、攻めが細いだけに永瀬王座の手も止まりがちになります。
永瀬王座は手順を尽くして王手竜取りをかけますが、もちろん伊藤匠六段は織り込み済みです。
以降は淡々と指し手が進み、109手まで後手玉を即詰みに打ちとった伊藤匠六段が先勝しました。

初タイトル挑戦まであと1勝です。
竜王戦挑戦者決定三番勝負第2局は、8月14日に行われます!
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