【書評】カール・セーガン『人はなぜエセ科学に騙されるのか』 [書評]
エセ科学に対する警鐘を鳴らす名著です。
カール・せガーンが亡くなったのは1996年ですが、その直前に出版された本です。
前半は様々エセ科学「月の顔」「宇宙人」「悪霊」などなどがやり玉にあげられ、後半は未来に向けてになります。
冒頭で紹介されている警句
「暗闇を呪うより、ろうそくに火をつける方が良い(格言)」
これが本書を通じるテーマであり、著者が伝えたかったことだと思います。
自然界は驚異に満ち溢れています。
それらの現象を超自然現象で片づけるのではなく、なぜだろうと考え、自然の仕組みに驚嘆する。
その方がどれだけ楽しく、どれだけ感動に満ち溢れているのか。
そういうことを、著者は伝えたいのだと実感します。
「宇宙人」に対する突っ込みはかなり辛辣です。
「金星に生物が住まないことが分かると金星人が来なくなったのはなぜだろうか?」
「宇宙人は科学がかなり進んでいるはずなのに、人生上の問題は嬉々として答えるのに、数学上の問題を質問しても答えてくれない」
などなど。
昔は宇宙人の変わりに天使たちが舞い降りたのですが、それについても同じような突っ込みが入れられています。
「天使のわりに内容が平凡」
「大事な話なら、庶民ではなく権力者に直接伝えればいいのに」
などなど。
ある意味で笑ってしまいます。
占いについても面白実験結果があり、多数のひとに同じ占いを送ったところ、90%以上のひとは「当たっている」と返答した話もあります。
これ、コツがあって、どちらにでも取れるような話を盛り込んでおけばОKなのです。
そうした裏話的な内容もあります。
ミステリーサークルや、ポルターガイストがいたずらだったと本人が申し出ても無視されてしまったことも書かれています。
現代でも十分に通じる啓蒙書だと思います。
エセ科学に騙されないぞ!と思っているひとのために!
カール・せガーンが亡くなったのは1996年ですが、その直前に出版された本です。
前半は様々エセ科学「月の顔」「宇宙人」「悪霊」などなどがやり玉にあげられ、後半は未来に向けてになります。
冒頭で紹介されている警句
「暗闇を呪うより、ろうそくに火をつける方が良い(格言)」
これが本書を通じるテーマであり、著者が伝えたかったことだと思います。
自然界は驚異に満ち溢れています。
それらの現象を超自然現象で片づけるのではなく、なぜだろうと考え、自然の仕組みに驚嘆する。
その方がどれだけ楽しく、どれだけ感動に満ち溢れているのか。
そういうことを、著者は伝えたいのだと実感します。
「宇宙人」に対する突っ込みはかなり辛辣です。
「金星に生物が住まないことが分かると金星人が来なくなったのはなぜだろうか?」
「宇宙人は科学がかなり進んでいるはずなのに、人生上の問題は嬉々として答えるのに、数学上の問題を質問しても答えてくれない」
などなど。
昔は宇宙人の変わりに天使たちが舞い降りたのですが、それについても同じような突っ込みが入れられています。
「天使のわりに内容が平凡」
「大事な話なら、庶民ではなく権力者に直接伝えればいいのに」
などなど。
ある意味で笑ってしまいます。
占いについても面白実験結果があり、多数のひとに同じ占いを送ったところ、90%以上のひとは「当たっている」と返答した話もあります。
これ、コツがあって、どちらにでも取れるような話を盛り込んでおけばОKなのです。
そうした裏話的な内容もあります。
ミステリーサークルや、ポルターガイストがいたずらだったと本人が申し出ても無視されてしまったことも書かれています。
現代でも十分に通じる啓蒙書だと思います。
エセ科学に騙されないぞ!と思っているひとのために!
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