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【書評】緑川聖司『伝染する怪談 みんなの本』 [書評]

『本の怪談』シリーズの16作目になります。


(077-23)伝染する怪談 みんなの本 (ポプラポケット文庫)

(077-23)伝染する怪談 みんなの本 (ポプラポケット文庫)

  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2019/12/10
  • メディア: 単行本



主人公は女性の児童文学作家です。
出版社が小学生限定の怪談を集めて出版しようと提案し、様々な怪談が集まります。
ところが途中で企画が中止となったのですが、なぜか怪談集の見本だけ配られます。
その見本を読んだ児童たちが次々と霊感が目覚めてしまい……
というストーリーです。
作中作といったらいいのか分かりませんが、メインストーリーとは別に、小学生から寄せられた怪談や、「実はこんな話もある……」という形で挿入される怪談が散りばめられています。
その作中作の怪談はありていいえばよくある話で、幽霊系が多いです。
そうした中で、目立っていたのが『モウモウサマ』です。
これはリドルストーリーの一種で、「語られない怪談」なのですが、これが物語のキーとなっていきます。
シリーズものらしく、手堅い作りだと感じました。

ホラーが好きな児童たちのために!
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