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第87期棋聖戦第4局(羽生善治棋聖VS永瀬拓也六段) [将棋]

羽生棋聖の1勝2敗で迎えた第4局です。

【棋聖戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/kisei/

永瀬六段は「努力の人」というイメージがあります。
ひたむきでストイックな姿は、容姿と合わせてインターネット上では「軍曹」というあだ名で呼ばれています。
師匠は安恵照剛八段ですが、各種インタビューを読むと鈴木大介八段に大きな影響を受けているようです。
師弟関係でもなく兄弟子(鈴木大介八段は大内延介門下)でもないので不思議な感じがしますが、デビュー当時は振り飛車党だったので、その繋がりかもしれません。
今月号の将棋現代にも書かれていますが、永瀬六段は鈴木八段が空いている日に全てVSを申し込んだエピソードが披露されています。
師弟でも同年代でもないのに、こうした熱い思いを共有できる関係は素晴らしいと思います。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/87/kisei201607130101.html

将棋は矢倉模様に進み、後手羽生棋聖は急戦を採用します。といってもいま話題の左美濃ではなく、二十年前に差されていた形です。古い形に新しい光を見つけたのかもしれません。
途中まで前例のある駒組みとなり、先後で2勝2敗の局面に至ります。後手が守れば2勝、後手が攻めれば2敗という両極端な戦積ですが、攻めタイプの羽生棋聖が選んだのはもちろん攻めです。
ここから未知の局面に入りますが、ぱっと見は薄い後手が厳しそうです。反撃されたらひとたまりもなさそうだし、押さえ込むのも難しそうです。
正面からぶつかり合い、途中で8筋の歩を突き捨てから叩いて形を乱して桂馬を成りこみ、あれよあれよというまに後手優勢になります。
永瀬六段は受けつぶしを得意としていますが、その得意技を出す暇がありませんでした。

まるで全盛期のような圧勝劇で、これで2勝2敗のタイとなりました。
第5局は8月1日(月)新潟県新潟市「高島屋」で行われます!

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