【書評】城山三郎『黄金の日々』 [書評]
安土桃山時代の堺商人として生きた呂宋助左衛門を主人公とした歴史小説です。
戦国時代の堺は自由を謳歌していました。
大名の介入を許さず広範な自治を獲得し、その財力と扱う商品の力を持って、大名と対等な立場にありました。
それが織田、豊臣と圧倒的な力の前に堺商人が屈服し、最後は大坂の陣で焼け野原にされます。
助左衛門は自由を大切にし、権力に反発しながらも融通を利かせ、呂宋貿易で大いに潤いました。
しかし、最後は命からがら脱出し、呂宋に逃亡します。
資料が多いとは思えないので想像で埋める箇所も多かったとは思いますが、大海に夢を抱き続ける若者の姿をしっかりと捕らえていると思います。
人生の途中で終わるラストも、ある意味、城山三郎らしいと思います。
夢多き人生のために。
戦国時代の堺は自由を謳歌していました。
大名の介入を許さず広範な自治を獲得し、その財力と扱う商品の力を持って、大名と対等な立場にありました。
それが織田、豊臣と圧倒的な力の前に堺商人が屈服し、最後は大坂の陣で焼け野原にされます。
助左衛門は自由を大切にし、権力に反発しながらも融通を利かせ、呂宋貿易で大いに潤いました。
しかし、最後は命からがら脱出し、呂宋に逃亡します。
資料が多いとは思えないので想像で埋める箇所も多かったとは思いますが、大海に夢を抱き続ける若者の姿をしっかりと捕らえていると思います。
人生の途中で終わるラストも、ある意味、城山三郎らしいと思います。
夢多き人生のために。
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