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電王戦リベンジマッチ(ツツカナVS森下卓九段) [将棋]

大晦日に行われたリベンジマッチの雑感です。

【電王戦リベンジマッチのHP】
http://ex.nicovideo.jp/denou/revenge2014/

結果は152手まで指し掛けとなりました。
局面を見ると森下九段の負けない形勢で、森下九段が安全に指せば相入玉となり、ツツカナの点数がとても足りそうにないので森下九段が勝利となりそうです。
そこまでいたる手数はかなりかかりそうですが、紛れもなさそうなので、人間なら投了する局面でしょう。
「技術ではコンピューターに負けていない。秒読み10分の検討用の継盤ありなら人間が勝てる」と豪語した森下九段の通りになりました。
現在の森下九段はB級2組で苦戦中ですので、現在の棋力としては全棋士平均よりやや上ぐらいだと思います。
その森下九段が序盤のミスをつくわけではなく、中盤のねじりあいから勝勢に持ち込んだことに大きな意味があると思います。
たしかにこうなると、技術では人間が負けていないというより上回っている可能性すらあります。
おそらく、局面によって人間側優位、コンピューター側優位とモザイクのように入り乱れている状況なのでしょう。

今回の勝負について、運営側の判断で指し掛けにしたことについて様々な議論がでています。
「ルールを遵守すべき」とか「継続不可なら人間側投了すべき」とか、いろいろです。
個人的には、あくまで興行ですので、想定外の事象が起こったら運営側の判断に従うのがルールではないかと思います。ネットでは見つかりませんでしたが、おそらく正式ルールにはそれに類する一文があると思われます。
例えば、火事が起きて人間が避難したら、人間は指せないので時間切れにてコンピューターの勝ちとか、停電になってコンピューターが停止したら人間の勝ちとか、そのような話はないと思います。
そういう意味で、中断はやむえない判断だったと思います。

ただ、中断にいたる経緯について、運営側は詳細に説明する必要があったかもしれません。
機材・人員の関係で中継が続行不可能になったようですが、これもルールに基づいて決定したことをよりオープンにすれば、これほどの騒ぎにはならなかったと思います。

現在の将棋連盟とニコニコは、新しい試みにどんどんチャレンジしているわけですから、今後も想定外のことが発生すると思います。
そうした場合の対応について、今回の騒動が経験になればなあと願っています。
日本将棋連盟とニコニコには、今後も魅力あふれる企画を立てて欲しいと思います!

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