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第62期王座戦第1局(羽生善治王座VS豊島将之七段) [将棋]


通算21期獲得という羽生王座の牙城に、若き天才オールラウンダーが挑みます。

【王座戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ouza/

最近の羽生王座の対局集中は殺人的なものがあります。
8月は二日制のタイトル戦3局を含む7局をこなしました。特にここ2週間は集中し、対局関連を並べただけでもこうなります。

8月26日 移動日・前夜祭(→兵庫県)
8月27日 王位戦第5局1日目
8月28日 王位戦第5局2日目
8月29日 移動日(兵庫県→北海道)
8月30日 JT杯日本シリーズ(公開対局)
8月31日 移動日
9月 2日 竜王戦挑戦者決定戦第2局
9月 3日 移動日(東京→大阪)・夕食会
9月 4日 王座戦第1局

忙しいのが普通で、これでも勝ち進むところが羽生王座のすごいところです。
かつて、谷川浩司は1ヶ月で13局対戦し、12勝1敗だったことがあったそうです。著書では「充実していた」との記述がありました。
羽生王座も対局が続くいまこそ、“充実“しているのかもしれません。


【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/62/ouza201409040101.html

ということで将棋です。
先手番となった羽生王座は矢倉へ誘導し、豊島七段もあうんの呼吸で追随し、矢倉の中でも花形と言える持久戦矢倉4六銀3七桂へと進みます。
この当たりは前例も多く、午前中からどんどん進みます。
ベースとなっているのが前期棋王戦の敗者復活戦で戦われた羽生王座と永瀬拓也五段との対局です。
そのときは先手番の永瀬五段が勝ちましたので、変化するとしたら負けた側を持つ豊島七段かと思いましたが、先に新手を披露したのは羽生王座でした。
しかし、この手も研究会などで指されているようで、まさに矢倉の最前線です。
新手となった89手目からの数手が勝負ところでしたが、そこから約10手目の102手目に豊島七段に敗着がでてしまいます。
局後の検討で”難解”といわれていた手を読んでいたのですが、自信が持てなくなり、間が指したかのように指が別の方向に進んでしまいました。
そこからの羽生王座の寄せは的確で、自玉が打ち歩詰めでギリギリ凌いでいることを見越して、2手隙きで豊島玉を追い詰めます。
豊島七段はその攻めを振りほどくことができず、121手まで羽生王座の先勝となりました。
ベテランの域に達している羽生王座ですが、研究将棋の最前線でも若手に負けないことを示した一戦だと思います。
第2局は9月18日(木)に神奈川県足柄下郡「強羅環翠楼」にて行われます!


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