【書評】松下幸之助『人間としての成功』 [書評]
松下電器の創業者であり、経営の神様と称された松下幸之助が人間の成功について語ります。
松下氏は「なぜ成功したのですか?」と良く聞かれたそうですが、いつも困っていたそうです。最初から成功を目指していたわけではなく、そのときそのときで一生懸命に働いてきたらこうなった、ということだそうで、日々全力を尽くすことが大事なのだなと実感させられます。
本書の中で面白いエピソードが紹介されています。
松下氏がまだ十代で丁稚奉公をしていたとき、主人の店である従業員が悪いことをしまいた。主人が訓戒で済まそうとしたところ、松下氏が「こんな悪い人間と一緒に仕事はできない」と辞表を叩きつけ、迷った主人は悪いことをした従業員に暇を出しました。それから、その店はますます発展したそうです。
ところが、松下氏が経営者になったとき、同じように従業員から悪い人間がでてきて、頸にするかどうか悩みます。そして松下氏は「これだけ従業員がいるのだから悪い人間が何人かいるのは当たり前だ」と判断し、訓戒ですましたそうです。
表面的には矛盾した行動ですが、時と場合を考慮してまったく別の判断をする。
その日、そのときで一生懸命に考え、判断するから時代についていくことができる。ここに松下氏の成功の秘密があるように思います。
難しい言葉や概念はなく、だれもが平易で読みやすい内容です。しかし、その言葉は経験と知識に富み、だれもが参考になると思います。
とても良い本でした。
松下氏は「なぜ成功したのですか?」と良く聞かれたそうですが、いつも困っていたそうです。最初から成功を目指していたわけではなく、そのときそのときで一生懸命に働いてきたらこうなった、ということだそうで、日々全力を尽くすことが大事なのだなと実感させられます。
本書の中で面白いエピソードが紹介されています。
松下氏がまだ十代で丁稚奉公をしていたとき、主人の店である従業員が悪いことをしまいた。主人が訓戒で済まそうとしたところ、松下氏が「こんな悪い人間と一緒に仕事はできない」と辞表を叩きつけ、迷った主人は悪いことをした従業員に暇を出しました。それから、その店はますます発展したそうです。
ところが、松下氏が経営者になったとき、同じように従業員から悪い人間がでてきて、頸にするかどうか悩みます。そして松下氏は「これだけ従業員がいるのだから悪い人間が何人かいるのは当たり前だ」と判断し、訓戒ですましたそうです。
表面的には矛盾した行動ですが、時と場合を考慮してまったく別の判断をする。
その日、そのときで一生懸命に考え、判断するから時代についていくことができる。ここに松下氏の成功の秘密があるように思います。
難しい言葉や概念はなく、だれもが平易で読みやすい内容です。しかし、その言葉は経験と知識に富み、だれもが参考になると思います。
とても良い本でした。
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