第26期竜王戦挑戦者決定三番勝負第1局（森内俊之名人VS郷田真隆九段）

【竜王戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

森内名人は持ち時間が長いほど強さを発揮すると言われています。
各棋戦での成績を見ると、持ち４時間で足りなくて、５時間でも森内名人の実力を考えると、力を出し切れていない感じがします。順位戦の６時間になって、ようやく真の輝きの片鱗を見せ始めるといったところでしょうか。この１時間の差が、森内名人のリズムにとって大きな時間なのかもしれません。
竜王戦のトーナメント戦は持ち時間５時間です。
ここを勝ち抜けば、森内名人得意の長時間タイトル戦が待っています。
森内名人は同世代の郷田九段相手に、どのような将棋を見せるのでしょうか。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/26/ryuou201308150101_j.html

将棋は相掛かりから、先手郷田九段の趣向で早々に前例のない局面となりました。お互いの構想力が問われる非常に難しい将棋です。
森内名人は低く構えてカウンター狙い、郷田九段は金銀を前面に出して押さえ込みで勝負です。
郷田九段は銀二枚をカニカニ銀のように使って、森内名人の飛車を責めます。そこから薄くなった２筋を攻めて、77手目に飛車を成ることに成功しました。
この当りで形勢の針は郷田九段に傾いたと思います。
そこから玉頭戦に移行しますが、郷田九段が手厚くリードを守りきりました。
109手まで、まずは郷田九段が竜王挑戦に向けて先勝です。

挑戦者決定戦三番勝負の第2局は、9/2に行われます！