【書評】大西喬『海軍下士官、兵よもやま物語』 [書評]
旧日本軍の日常を描くよもやま物語シリーズの53巻目です。
この本が書かれたのは昭和63年です。
太平洋戦争時に下士官として活躍した30歳前後の兵士が七十代になったころで、回想録として残すには最後の時期だったのかもしれません。
著者はこのシリーズ2回目の登場ということもあり、書かれているのは断片的な思い出です。
食物、異性、病気に関する話が多く、やはり男性社会のためか下系の話が多いです。
火気厳禁のところでギンバイしてきた牛肉ですき焼きをしたり、荷役中のクーリーに煙草を渡して砂糖を横流ししてもらったり、軍隊生活あるある的な話が続きます。
戦争も後半になってくると物資不足が顕著になってきて、干魚を作ったり、軍隊用の物資をひそかに持ち帰ったりと、いろいろと緩んできます。
著者は終戦間際は陸上勤務ですが、焼夷弾に防火は無意味だと素直に書いています。おそらく多くのひとが同じ思いを抱きながら、何もしないよりましだという思いで、取り組んでいたのかなと想像しました。
海軍下士官の日常を知りたいひとのために!
この本が書かれたのは昭和63年です。
太平洋戦争時に下士官として活躍した30歳前後の兵士が七十代になったころで、回想録として残すには最後の時期だったのかもしれません。
著者はこのシリーズ2回目の登場ということもあり、書かれているのは断片的な思い出です。
食物、異性、病気に関する話が多く、やはり男性社会のためか下系の話が多いです。
火気厳禁のところでギンバイしてきた牛肉ですき焼きをしたり、荷役中のクーリーに煙草を渡して砂糖を横流ししてもらったり、軍隊生活あるある的な話が続きます。
戦争も後半になってくると物資不足が顕著になってきて、干魚を作ったり、軍隊用の物資をひそかに持ち帰ったりと、いろいろと緩んできます。
著者は終戦間際は陸上勤務ですが、焼夷弾に防火は無意味だと素直に書いています。おそらく多くのひとが同じ思いを抱きながら、何もしないよりましだという思いで、取り組んでいたのかなと想像しました。
海軍下士官の日常を知りたいひとのために!
コメント 0