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第22回富士通杯達人戦決勝(森内俊之竜王VS高橋道雄九段) [将棋]

第22回の決勝は、お互いに初優勝を目指すベテランながらフレッシュ?な対局となりました。

【達人戦HP】
http://live.shogi.or.jp/tatsujin/

森内俊之竜王と高橋道雄九段の対戦は少ないです。2010年から4年ぶりになります。
高橋九段は2009年から2012年まで4年間A級にいたので対局が増えてもよいようなものですが、森内竜王は2011年から2013年まで名人位についたので、順位戦での最後の対局は2010年です。それから両者の対局はありません。
森内竜王が6連勝中と格の違いを見せつけていますが、早指しでは2002年に高橋九段が1勝、2008年に銀河戦で森内竜王が1勝と意外と良い勝負です。
達人戦は準決勝までは持ち時間3時間ですが、決勝だけ早指しという変わった棋戦(非公式戦)です。
準決勝で羽生四冠から金星を挙げた高橋九段ですが、苦戦していた順位戦でも片目を開けて調子が上向きです。
最近はTV出演や自身のブログにより、アニメオタクキャラが板に付いてきた高橋九段ですが、将棋でも良いところをみせるべく連続金星を挙げることはできるでしょうか?

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/tatsujin/kifu/22/tatsujin201409060101.html

ということで、将棋です。
高橋九段が後手番になったので、高橋九段の得意戦法(というより拘り続けた)である8五飛が見られるかと思ったのですが、2手目に飛車先の歩を伸ばし、そのまま矢倉に進みました。
高橋九段は通常の金矢倉ではなく、4四に銀を配置する不思議な形を採用します。
達人戦のために暖めてきた作戦かもしれません。
先手は自然な応手で駒得を果たして後手玉を追い詰めますが、先手玉もかなり危ないかっこうになります。
最後は詰むやつまざるや。
パっと見は先手玉が詰みそうで、高橋九段の連続金星かとも思いましたが、微妙に詰まない。
森内竜王は玉をひらひらと舞わして高橋九段の手から逃れます。
高橋九段はなんとか自玉の詰めろを解除して粘りに入りますが、先手玉をつめられなかった時点で勝負ありました。
森内竜王がタイトルホルダーとしての格を見せて、達人戦初優勝です。

もうすぐ竜王戦がはじまりますが、非公式戦とはいえ、弾みのつく優勝だと思います。
森内竜王おめでとうございます!


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