【書評】咲田哲宏『龍が飛ばない日曜日』 [書評]
僕の中で、ライトノベルの認識を劇的に変化させた作品です。
この本を読む前も、ときおり友人からの進めもあり読んではいたのですが、正直に言って大人が読むにはつらい作品ばかりでした。冒頭で結末が読める作品。ただ単に強敵があらわれて、それを平凡な作戦で倒し続ける作品。最初からネタバレなギャク。
ちょっと辟易していたところに、幸運なことにこの本に出会いました。
設定が面白いし、文章も良いです。きらりとセンスが光る比喩に、キャラによって口調を変化させることで、連続した会話も口調だけでだれの発言か分かるような工夫。大げさな表現を避けて、落ち着いた文体。
ストーリーも面白く、池袋のカプセルホテルで最後まで一気に読みました。
空想上の龍が現実化してしまうのですが、なぜ現実化したのか、なぞがなぞよび、原因が判明した後も完全にハッピーエンドではない大人のラスト。
全てがぼくのストライクでした。
大人の鑑賞にも堪えうる、記憶に残る一作だと思います。
この本を読む前も、ときおり友人からの進めもあり読んではいたのですが、正直に言って大人が読むにはつらい作品ばかりでした。冒頭で結末が読める作品。ただ単に強敵があらわれて、それを平凡な作戦で倒し続ける作品。最初からネタバレなギャク。
ちょっと辟易していたところに、幸運なことにこの本に出会いました。
設定が面白いし、文章も良いです。きらりとセンスが光る比喩に、キャラによって口調を変化させることで、連続した会話も口調だけでだれの発言か分かるような工夫。大げさな表現を避けて、落ち着いた文体。
ストーリーも面白く、池袋のカプセルホテルで最後まで一気に読みました。
空想上の龍が現実化してしまうのですが、なぜ現実化したのか、なぞがなぞよび、原因が判明した後も完全にハッピーエンドではない大人のラスト。
全てがぼくのストライクでした。
大人の鑑賞にも堪えうる、記憶に残る一作だと思います。
大人も楽しめる、濃厚なストーリー展開と切り札を使った機転の効いたどんでん返しのあるラノベとして、
「六花の勇者」シリーズもおすすめですよ。
ファンタジーとミステリーが見事にマッチした秀作だと思います。
by 紫仙 (2013-10-06 23:18)
>紫仙さん
コメントありがとうございます。
紫仙さんのお勧めならきっとはずれがないでしょう。図書館で探して見ますね!
by サイトー (2013-10-07 21:26)
「六花の勇者」は現在4巻まで刊行中の割と最近でたラノベです。
ブックオフなどでも手に入るかと思います。
今度のオフ会に紫仙が持ってきてもいいですけど……
by 紫仙 (2013-10-07 22:57)
>紫仙さん
うちの近くの図書館だと、3巻までしかなくて、いろいろ貸し出し中のマークがついていました。
できれば次回オフ会のときにでも貸していただけると嬉しいです。
お手数ですが、よろしくお願いします!
by サイトー (2013-10-10 06:06)