【書評】山本文緒『ブラック・ティー』 [書評]
ぼくの好きな短編集です。
本短編集には十作が収録されていますが、そのなかでぼくが大きな印象を受けたのが『十年の恋』という作品です。
いいかげんな男と、完ぺき主義の女性という、どこにでもありそうな設定で、展開もありがちなのですが、着地点が実にうまいです。
その着地点に運ぶための、ありそうな設定と、ありそうな展開。
これはかなりのハイセンスが必要とする作品ではないかと、ぼくは思っています。
それと、『ニワトリ』。
鳥は忘れっぽいといいますが、ニワトリのように忘れっぽい姉が主人公です。
自己否定したくなるような設定ですが、そこから物語を運んでいく先がみごとです。
自己評価のひくいひとたちに、勇気を与えてくれる作品です。
短編集は1つでもあたりがあれば、お得だとぼくは思っています。
上記2作以外にも質の高い作品がそろっていて、そういう意味でお得感満載。
と書きつつ、実はbook offで100円で購入したのですが(汗)
本短編集には十作が収録されていますが、そのなかでぼくが大きな印象を受けたのが『十年の恋』という作品です。
いいかげんな男と、完ぺき主義の女性という、どこにでもありそうな設定で、展開もありがちなのですが、着地点が実にうまいです。
その着地点に運ぶための、ありそうな設定と、ありそうな展開。
これはかなりのハイセンスが必要とする作品ではないかと、ぼくは思っています。
それと、『ニワトリ』。
鳥は忘れっぽいといいますが、ニワトリのように忘れっぽい姉が主人公です。
自己否定したくなるような設定ですが、そこから物語を運んでいく先がみごとです。
自己評価のひくいひとたちに、勇気を与えてくれる作品です。
短編集は1つでもあたりがあれば、お得だとぼくは思っています。
上記2作以外にも質の高い作品がそろっていて、そういう意味でお得感満載。
と書きつつ、実はbook offで100円で購入したのですが(汗)
2013-09-30 23:00
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