【書評】中根千枝『未開の顔・文明の顔』 [書評]
高名な人類学者、中根千枝が若かりし頃にインドからヨーロッパまで4年間も留学・調査したときに感じたことをまとめエッセーです。
中国の支配下に入る直前のチベットとか、独立直後のインドなど、貴重な描写がたくさんでてきます。
あとがきでも触れられているように、本書のタイトルは「未開の顔=発展途上国」「文明の顔=先進国」という意味ではありません。
逆に文明に上下の価値をつけることを戒め、それぞれが並列的に異質であるということを強調しています。
様々な文化を見ることで、人間の幸せにはいろいろな種類があるということを、教えてくれる本だと思います。
中国の支配下に入る直前のチベットとか、独立直後のインドなど、貴重な描写がたくさんでてきます。
あとがきでも触れられているように、本書のタイトルは「未開の顔=発展途上国」「文明の顔=先進国」という意味ではありません。
逆に文明に上下の価値をつけることを戒め、それぞれが並列的に異質であるということを強調しています。
様々な文化を見ることで、人間の幸せにはいろいろな種類があるということを、教えてくれる本だと思います。
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