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第30期倉敷藤花戦第2局(里見香奈倉敷藤花VS西山朋佳女流二冠) [将棋]

里見倉敷藤花の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/

倉敷藤花戦の主催者は倉敷市です。
そのため、開催費用が予算計上されています。
膨大な予算書のすみっこに小さく書いてあるのではなく、ダイジェスト版に写真付きで書かれているので、倉敷市として大事な目玉予算として扱われているものと推測されます。
ちなみに予算額は2400万強です。優勝賞金がどのくらいか気になりますが、そこまでは分かりません。
タイトル戦の序列が最下位なので、200万前後かなあと予想します。
この予算額で全国的に報道され、将棋ファンから注目されるイベントとして考えると格安だと思いますが、いかがでしょうか?

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/kifu/30/kurashikitouka202211260101.html

ということで、将棋です。
先手は里見倉敷藤花。ときおり採用する5筋に振ってから居飛車に戻る対抗系を選択します。
里見倉敷藤花がこの形で勝った記憶があまりないのですが、これと引き角を組み合わせるのが作戦なのかもしれません。
一方の西山女流二冠はいつも通りの形です。西山女流二冠は玉を8筋まで移動させて木村美濃に構えますが、里見倉敷藤花は前線に出動させた2枚銀の処置に苦しんでいるように見えます。
お互いに駒を細かく動かして、本格的な戦いなったのは70手目あたりです。
角交換から後手西山女流二冠が2七角と打ち込みます。
ここで里見倉敷藤花が飛車切を敢行していれば先手有利だったようですが、自重したことで成り返った後手の馬が手厚く、西山女流二冠有利で局面が進みます。
とはいえ、左辺の金銀が遊び気味で、抑え込みが破れたとたんい逆転してしまいそうな薄い有利です。
里見倉敷藤花にチャンスが巡ってきたのは、101手目です。
西山女流二冠が浮いた歩を馬でかすめ取った瞬間に角を出し、これで角馬交換に成功します。
息を吹き返した里見倉敷藤花は拠点を生かしてゴリゴリと後手玉を攻め、あっと言うまの逆転劇です。
119手まで里見倉敷藤花が勝利し、2連勝で防衛を決めました。
これで8連覇、通算13期目の獲得になります。
里見倉敷藤花おめでとうございます!

これで今期の里見・西山のタイトル戦は里見3、西山2、それぞれ1つのタイトルを奪いあい、勝ち負けは里見13勝、西山10勝となりました。
来年も両者のタイトル戦を見せて欲しいです!
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