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第51期新人王戦第1局(池永天志四段VS齊藤優希三段) [将棋]

池永四段が2つめの棋戦優勝を狙います。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/shinjin/

池永四段は研究家だと思います。
角換わりの研究の粋ともいえる「現代角換わりのすべて」という戦術書を出版していますが、なんと352ページの大ボリュームです。
通常の戦術書は狙い筋を紹介するものですが、本書は所司和晴の定跡書のように、様々な変化を幅広く取り上げ、結論は出さずに途中で止めています。
いわば辞書のような本です。
戦術に対する幅広い知識だけでなく、理解がなければ書けない本だと思います。努力家であることをこの本の内容で表していると思います。
さあ、新人王戦の決勝でも、池永四段の深い研究を見ることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/shinjin/kifu/51/shinjin202010120101.html

ということで、将棋です。
池永四段は後手番となりましたが、先手の齊藤三段も角換わりが得意ということで、角換わりへと進みます。
齊藤三段の速攻に池永四段はするすると銀を前進させますが、これが危険な手でした。
さっそく3三歩と反撃されて、香損のうえに馬も作られます。
いきなり劣勢となりますが、2四歩~3五桂打ちが先手の飛車を捌かせないよい粘りでした。
池永四段は受けながらも一瞬の猶予を得て3七歩と成りすててから歩を打ちなおします。
銀を上がるのか下がるのか、それとも逃げないのかの3拓になります。
齊藤三段はもっとも自然な2五銀を選択しますが、これが罠でした。
この後に読み抜けがあり、数手後には池永四段が勝勢となります。
これは齊藤三段が間違えたというより、池永四段の勝負術が光っていたと思います。

88手まで池永四段が先勝し、新人王まであと1勝と迫りました。
新人王戦第2局は、10月19日に日本将棋会館で行われます!
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