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第46期岡田美術館杯女流名人戦第1局(里見香奈女流名人VS谷口由紀女流三段) [将棋]

谷口女流三段が女流名人初挑戦です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/

谷口女流三段は旧姓室谷です。
香川愛生とは同級生であり、ともに女流棋界をひっぱってきた功労者ですが、タイトル挑戦3回、いまだに獲得はありません。
一番惜しかったのが2016年の倉敷藤花戦で、1勝1敗となりましたが最終局で敗れて初タイトル獲得はなりませんでした。
なお、この年、谷口女流三段は最多対局賞を受賞しています。
谷口女流二段は女流名人戦挑戦リーグの常連で、2014年から一度も陥落していません。
この安定性から、女流名人戦挑戦は遅すぎたぐらいです。
伊藤沙恵、加藤桃子が二番手グループとして台頭してくる中、絶好のタイミングで挑戦権を獲得したと思います。
さあ、初の女流名人戦の舞台で、谷口女流三段はどのような将棋を見せるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/46/joryumeijin202001190101.html

ということで将棋です。
先手は谷口女流三段で、後手の里見女流名人も飛車を振ったので相振り飛車となりました。
何気ない序盤の小競り合いから、46手目に里見女流名人が歩を伸ばして飛車交換を目指したのが目ざとい一手でした。
交換した飛車をふたたび自陣側に打ちあう展開となりますが、後手に拠点となる6六歩が残り、里見女流名人が一本取った形です。
先手は立ち遅れていた玉型の整備を進めますが、その間に後手は攻撃態勢を整えます。
本格的な開戦は74手目から。
谷口女流三段は直接ぶつかるのはまずいと判断したのか玉を下げて交しに走りますが、この手を境に評価値が急速に後手に傾きます。
5五角の飛び出しから1六歩と端を突破する先手にとって気持ちいい手が続きます。
後手も飛車取りに角を打ってまぎれを求めますが、里見女流名人は冷静に金を盤上に打って飛車を取り合った時点で、谷口女流三段は投了しました。
1手を境に急速に将棋が終わってしまった印象で、谷口女流三段にとっては残念な結果となってしまいました。

里見女流名人は11連覇に向けて幸先の良い1勝を上げました。
五番勝負第2局は1月26日(日)、島根県出雲市「出雲文化伝承館 松籟亭」で行われます!

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