【書評】スティーヴン・ベイカー『IBM奇跡の"ワトソン"プロジェクト』 [書評]
人工知能がクイズ王に挑戦です。
IBMのワトソンが挑戦するのは普通のクイズではありません。
「ジョパティ!」という長年続くアメリカのクイズで、微妙な文章のニュアンスや、複雑な構文を理解しなければ回答できません。
IBMの挑戦は、コンピューターに知識を詰め込むのではなく、人間なら簡単に理解できるがコンピューターにとっては高い壁となっている文章読解力を高めることです。
準備期間は4年です。
最初は手も足もでなかったクイズですが、過去問を勉強して統計学的手法が効力を発揮しだすと、徐々に上昇のカーブを取り始めます。そして、ついにチャンピオンに並ぶまでの成績をたたき出します。
こうして、いよいよ世紀の決戦が始まります。
ワトソンのようなニュースを聞くと、人間対コンピューターという図式を取られがちですが、ワトソンを作るのも人間です。
科学技術の本としても面白いですし、人間ドラマとして読んでも面白いです。
とても興味深い本だと思います。
IBM 奇跡の“ワトソン”プロジェクト: 人工知能はクイズ王の夢をみる
- 作者: スティーヴン・ベイカー
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/08/25
- メディア: 単行本
IBMのワトソンが挑戦するのは普通のクイズではありません。
「ジョパティ!」という長年続くアメリカのクイズで、微妙な文章のニュアンスや、複雑な構文を理解しなければ回答できません。
IBMの挑戦は、コンピューターに知識を詰め込むのではなく、人間なら簡単に理解できるがコンピューターにとっては高い壁となっている文章読解力を高めることです。
準備期間は4年です。
最初は手も足もでなかったクイズですが、過去問を勉強して統計学的手法が効力を発揮しだすと、徐々に上昇のカーブを取り始めます。そして、ついにチャンピオンに並ぶまでの成績をたたき出します。
こうして、いよいよ世紀の決戦が始まります。
ワトソンのようなニュースを聞くと、人間対コンピューターという図式を取られがちですが、ワトソンを作るのも人間です。
科学技術の本としても面白いですし、人間ドラマとして読んでも面白いです。
とても興味深い本だと思います。
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