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第22期大山名人杯倉敷藤花戦第1局(甲斐智美倉敷藤花VS山田久美女流四段) [将棋]


山田女流四段が、記録ずくめのタイトル戦登場です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/

まず25年ぶりのタイトル挑戦。これは将棋界初ですし、他の分野でもほとんど例がないのではないかと思います。
将棋は偶然の要素が少ないので、強いプレイヤーが勝つ確率の高いゲームです。
しかも限られた人数の中での争いですから、必然的に序列ができてしまいます。
そうした中で、47歳になり突如として快進撃を続け、しかも近年レベルアップが著しい女流棋界で若手を押しのけ、タイトル戦に登場したのは数字以上に誇れる快挙だと思います。
もうひとつの記録は、47歳8ヶ月でのタイトル挑戦という最年長記録です。
年齢を重ねて活躍を続けるひとをレジェンドと呼びますが、山田女流四段のように突如として復活するプレイヤーも、まさにレジェンドだと思います。
さて、女流棋界の新レジェンド、山田女流四段の挑戦はどうなるでしょうか?

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/kifu/22/kurashikitouka201411050101.html

ということで、将棋です。
先手の甲斐倉敷藤花が三間に飛車を振るのを見て、後手の山田四段は中飛車に構えました。
相振り飛車は力戦形になりやすく、定跡を勉強する時間のないアマチュアには有効な戦法だと個人的には思います。そういった意味で、参考になる戦形となりました。
序盤から早々に駒がぶつかり、読みの精度が要求される局面になりました。お互いに桂香の攻撃参加がなく、手段が限られる中での読み合いです。
戦いはギリギリのところでバランスを保ち、先に飛車を成り込んだ先手が有利かと思いましたが、途中で角をぶつけたのが巧い手でした。
手順に桂馬2枚を跳ねられるので、選びにくい順かと思いましたが、次の急所の角打ちが後手期待の一手でした。
感想戦ではここで自玉に手を入れていれば優勢を維持できていたようですが、この急所の角打ちも相当の迫力です。
ここから角をぶった切り、先手玉を寄せきれるかどうかの勝負になりますが、するすると上部に逃げられ、ここで完全に逆転しました。
山田四段は惜しい星を落としました。
倉敷藤花戦は3戦なので、もう後がありません。
第2局は11月22日(土)に倉敷市で行われます!

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