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第85期棋聖戦挑戦者決定戦(森内俊之竜王名人VS村山慈明六段) [将棋]


【棋聖戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/kisei/

挑戦者決定戦まで勝ち上がってきたのは、森内俊之竜王名人と、村山慈明六段です。
持ち時間が短い棋戦をやや苦手としている森内名人が決勝まで勝ち上がってきたことをみても、現在の好調ぶりがうかがわれます。
対するは若手……といっても29歳ですが、村山慈明(やすあき)六段です。
村山六段はここ数年で急激に力を伸ばしてきた印象で、2011年から3期連続で王位戦リーグ入りし、順位戦は2期連続昇級して今期はB級1組です。2007年、2013年に勝率1位となっています。
スタイルは居飛車党で、「序盤は村山に聞け」と言われるほど序盤に明るく、戦術書も毎年のように出版しています。
村山六段もタイトル挑戦まであと一息ですが、やはり立ちはだかるのは羽生世代です。
森内名人竜王という時の第一人者と重要な対局で勝つことができれば、この厚い壁を崩すきっかけになるかもしれません。
30代を目前にして初のタイトル挑戦となるか注目です!


【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/85/kisei201404300101.html

ということで将棋です。
戦形は後手番の森内竜王が飛車を振りました。
森内竜王はときおり振り飛車を採用しますが、ほんとうにときおりなので、向かい飛車を予想するひとはほとんどいなかったと思われます。
村山六段にとっても意外だったでしょう。
そこから森内竜王は早々に飛車先の歩をつっかけ、わずか18手目にて開戦します。
ものすごく積極的な森内竜王です。
60手目の3四龍が、飛車を成りながら自陣を守る手厚い手で、ここで後手が森内竜王らしい展開という意味で、やや有利になったと思います。
さらに82手目の自陣飛車など、まさに森内ワールドです。
終盤に村山六段も追い上げますが、あと一歩足りない感じです。
18手目の開戦を考えると長手数となりましたが、126手まで森内名人が貫録勝ちして、羽生善治が持つ棋聖戦への挑戦を決めました。
村山六段はあと一歩のところで巨大な壁に跳ね返させられました。
五番勝負第1局は6月2日(月)兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で行われます!
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