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第53期王位戦第1局(羽生王位VS藤井九段) [将棋]

第53期王位戦が開幕しました。

【王位戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/oui/

さきほどタイトル獲得新記録を達成したばかりの羽生王位ですが、棋聖戦に続けての防衛戦になります。
今年も対局数1位を獲得しそうな勢いで対戦が続いています。
疲労が心配ですが、強い棋士の宿命でしょうか。

【棋譜(千日手)】
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/53/oui201207100101.html
【棋譜(指し直し局】
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/53/oui201207100102.html

さて将棋です。
本局は千日手指し直しとなり、先後を入れ替えて2局戦うことになりました。
羽生王位に10連敗中の藤井九段ですが、この2局を通じて作戦が見えてきました。
先手番なら藤井システム、後手番なら角交換四間飛車。
おそらく、これで戦うつもりなのでしょう。
千日手局は後手番藤井九段が角交換四間飛車から上手い待機策をとり、先に桂得と上手く指しまわしたように見えたのですが、お互いに自信なしということで千日手となりました。
指し直し局は藤井九段の先手で、自らの代名詞ともいうべき藤井システムを採用です。
対する羽生王位は、32手目に2五歩と玉頭を広げつつ藤井玉を圧迫する独創的な手を着手します。
しかし、いかにも3七桂から2五桂と飛ばれて取られそうな歩です。
そこから千日手にいく順もあったのですが、藤井九段は43手目に6八角を決断し、後手の攻めを呼び込みます。
攻めさせてから反撃するのが振り飛車の呼吸でしょうか。
振り飛車まずまずの展開ですが、局後の検討ではいかにも自然に見えた53手目8五桂が敗着になったようです。
羽生王位は桂馬が飛んで薄くなった端から攻めていきます。
藤井九段も粘りますが、優勢を意識した羽生王位は丁寧に相手をしていきます。
それで手段がないと見切っているのでしょうか。

最後はちょっと早い気もしましたが、万策付きた藤井九段が、羽生王位の100手を見て投了しました。
羽生王位は王位防衛に向けて好スタートです。
藤井九段としても、中盤がよかっただけに、敗れはしましたが今後に期待が持てる展開でしょうか。
第2局は7月24,25日に函館市で行われます!

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