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第47期女流名人戦第2局(里見香奈女流名人VS加藤桃子女流三段) [将棋]

里見女流名人の先勝で迎えた第2局です。

〔主催者HP〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/

加藤桃子女流三段は里見女流名人に対してかなり押されています。
第1局を含めると6勝19敗で、約4分の1しか勝っていません。
タイトル戦でも1勝5敗で、直近でも女流王将戦、女流王位戦で連続してストレート負けを喫しています。しかも10連敗中です。
里見女流名人は振り飛車党で、かつ中飛車の採用率が高いです。
居飛車党の加藤桃子女流三段からしたら狙い撃ちできそうですが、女流王位戦では穴熊を連採して連敗しているのが気にかかります。直近の女流名人戦第1局では超速から5六飛車を取りに行って返り討ちにされちています。
まさにコテンパですが、10連敗前は6勝9敗と拮抗していたわけですから、何かをきっかけにして逆転することはあると思います。
さあ、加藤女流三段は、過去の敗戦を糧にして、新たな作戦で挑むことはできるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/47/joryumeijin202101240101.html

ということで将棋です。
先手里見女流名人は、いつものようにゴキゲン中飛車を採用します。対する加藤女流三段は女流王位戦で連採した穴熊ををまたもや採用します。
里見女流名人は穴熊を予想していたのか、前例のない局面に入ってもノータイムでバンバン進めます。おそらく研究なのでしょう。
局面自体は互角かと思いますが、加藤女流三段はジリジリ押されるとみて、勝負手ぎみに玉頭から手を付けます。
それまで蓄えていた時間をここで使い、中盤まで先手優勢で進みます。
決め時とみたのか玉を釣り上げて取れる銀をあえてとらずに龍を刷り込みますが、危険な手だったようです。
一瞬のスキをついて加藤女流三段が反撃。瞬時にして評価値も後手優勢から勝勢になりますが、効かしに打った2六歩がすっぽぬけてしまいました。
歩を無視して堂々と守りの金を取られると、先手玉を寄せ切るかどうかの勝負になってしまいます。
加藤女流三段も猛烈に追い込み、先手玉を絶体絶命まで追い込みますが、里見女流名人は読み切っていました。
この瞬間に後手玉には飛車捨てからの27手詰めが生じていました。
里見女流名人は間違えることなく詰め上げ、際どい終盤戦を制した里見女流名人が2連勝となりました。
加藤女流三段は本当に惜しい将棋だったと思います。

女流名人防衛のかかる第3局は、2月7日(日)、千葉県野田市「関根名人記念館」で行われます!

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