SSブログ

第5期叡王戦第8局(永瀬拓矢叡王VS豊島将之竜王) [将棋]

第2局が持将棋のため、第8局に突入です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/

昨年の名人戦で、1日目の午後の千日手が成立したことがりました。そのときは規定が再確認され、15持以降だったので翌日に1日制での対局となりました。
千日手、持将棋とも指しなおしですが、千日手は対局にカウントせず、持将棋はタイトル戦に限り引き分け扱い(つまり1局としてカウント)と微妙に異なります。
タイトル戦で持将棋は珍しいです。叡王戦第2局で持将棋が成立したあと、改めて両対局者に規定が説明されました。
どうも終局時間によって扱いが異なるようです。
21持30分前に成立すれば、当日中の指しなおし。これ以降なら後日です。
もっとも両対局者が希望すれば30分休憩の後で同日指しなおしも可能とのことですが、お互いに疲れ切ったのか希望せず、規定通りの指しなおしとなりました。
第1局の千日手に続いて、第2局も持将棋とすでに4局目です。
中原名人と加藤一二三九段の間で争われた伝説の名人戦10番勝負を彷彿とさせます。
さあ、非常にまれな七番勝負第8局は、どちらの棋士に軍配があがるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/5/eiou202009060101.html

先手は豊島竜王。スラスラと角換わりに進みますが、なんと豊島竜王は4五桂速攻を選択します。
持ち時間の短いアマチュア向けのような作戦ですが15局の前例があり、TOP棋士である佐藤天彦九段もNHK杯で採用して勝利を収めています。
一見すると無理攻めですが、1筋の突き合いが入っているのが大きく、仕掛けは成立しているようです。
豊島竜王は1筋の歩を突き捨てて、35手目に1三歩とたらします。
この歩が取りにくかった永瀬叡王は2六角とひねった受けを出します。
まだ序盤ですが、ここから豊島竜王が優勢になったようです。
永瀬叡王も局面を複雑化するべく8八歩と打ち込みます。
普通にこの歩を払っても優勢かと思いますが、豊島竜王は放置して一気に決めに行きます。
永瀬叡王に粘る余地を与えないまま、75手まで勝ち切り、これで3勝3敗2分と追いつき決着は最終局に持ち越されました。

第9局は9月21日(月・祝)、東京・将棋会館で行われます!

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。