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第41期ユニバーサル杯女流名人戦第3局(里見香奈女流名人VS清水市代女流六段) [将棋]

里見女流名人の2連勝と、防衛にリーチをかけての第3局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/

今期から女流名人位戦から位が抜けて、女流名人戦と改称されました。
いままでは名人戦に敬意を称して同名を避け、名人“位”と位を付けていたのですが、歴史を積み重ねたことで、女流名人戦と名乗ることになりました。
この歴史を積み重ねていく上で、最も実績がある女流棋士といえば清水市代女流六段ではないかと思います。
他を圧倒するタイトル43期という実績だけでなく、ファンも多く、女流王将戦が復活する際には主催者側が清水女流六段のファンという縁もあったそうです。
女流名人戦は、第41期から新しい歴史を積み重ねていくことになります。
女流棋界を背負ってきたベテランと、女流棋界を変えようとする若き天才がぶつかる。初代女流”名人”の座を争うのに、これほどふさわしいカードはないと思います。
両対局者には、新しい名称にふさわしい熱戦を期待したいと思います!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/41/joryumeijin201502080101.html

ということで、将棋です。
さて、戦形は大方の予想通り、対抗系になります。もちろん先手里見女流名人が振り飛車側で、清水女流六段が居飛車です。
角を向き合ったまま駒組みが進みますが、角交換にはならず、向かい飛車からじっくりとした駒組みになります。
戦いが起こったのは、やはり飛車が向き合っている2筋から。
途中で交換した銀を4段目に打たされるなど里見女流名人がやや苦しい局面と見られましたが、そこからガツンと8七銀を打ち込んだのが問題だったようです。
働きの悪かった金が銀と交換となり、押さえ込まれていた飛車を取らせる隙にと金を製造し、桂馬が跳ね、子駒で後手玉に迫る形をつくりました。
解説では「急転直下」と表現していましたが、まさに、あっと言う間の逆転劇です。
寄せは俗手で押していき、清水玉が中段に逃げ出したときは「もしや」と思いましたが、きっちりと寄せきり安定の勝利です。

これで3連勝で女流名人を防衛し、初代”女流名人”となりました。
復帰以来、負け無しの快進撃です。
体調が万全ではないなか、鋭い将棋を見せてくれました。

里見女流名人、おめでとうございます!

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