【書評】森内俊之『覆す力』 [書評]
永世名人資格保持者である森内俊之の初の新書です。
内容は羽生善治との関係を軸にした半生記と、自身の勝負哲学についてです。
著書の中で触れられていますが、森内俊之の強さの秘密は、自分を知っていることだと思います。
冒頭に「自分の特性を知り、受け入れることができたときに何かが動き始めたような気がする」とあります。
持って産まれた才能は変わらないし、闇雲な努力も効率が悪い。自分を知り、適切な努力をして、昨日の自分を上回る努力をすることが大事だと説きます。
著者が自分で自分を分析するに、長所は「根気よく考えることができること」だそうです。この根気のよさが、長時間の棋戦に向いているとのことです。考えたことのほとんどが無駄になりますが、それが蓄積されて力になっているのではないかと。
著者は40代を迎えて記憶力、読みの精度が落ちていることを自覚していますが、それを拒否するのではなく、いかにして向き合っていくかという冷静さが、若手実力者を相手に竜王を奪取するなどの活躍に繋がっているのかもしれません。
自分を知り適切な努力をすることは、広く通じる考え方だと思います。
森内竜王の素直な考えがでている本だと感じました。
内容は羽生善治との関係を軸にした半生記と、自身の勝負哲学についてです。
著書の中で触れられていますが、森内俊之の強さの秘密は、自分を知っていることだと思います。
冒頭に「自分の特性を知り、受け入れることができたときに何かが動き始めたような気がする」とあります。
持って産まれた才能は変わらないし、闇雲な努力も効率が悪い。自分を知り、適切な努力をして、昨日の自分を上回る努力をすることが大事だと説きます。
著者が自分で自分を分析するに、長所は「根気よく考えることができること」だそうです。この根気のよさが、長時間の棋戦に向いているとのことです。考えたことのほとんどが無駄になりますが、それが蓄積されて力になっているのではないかと。
著者は40代を迎えて記憶力、読みの精度が落ちていることを自覚していますが、それを拒否するのではなく、いかにして向き合っていくかという冷静さが、若手実力者を相手に竜王を奪取するなどの活躍に繋がっているのかもしれません。
自分を知り適切な努力をすることは、広く通じる考え方だと思います。
森内竜王の素直な考えがでている本だと感じました。
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