【書評】椋鳩十『白いオウム』 [書評]
椋鳩十中期の傑作短編童話です。
主人公は50年近く生きている白いオウムです。
それがひょんなことで、一緒に飼われている白いネコと仲良しであることが分かる。
二匹は中睦まじく遊ぶのだが、ネコにお迎えが来る。
悲しむオウムは、それいらい、ただひとつ覚えている人語の「お茶が、はいりましたよ」を口にしなくなる。
劇的な展開はありません。
盛り上がるような挿話もありません。
淡々とした描写が続きますが、その描写が、間接的に内面的なドラマを写し取っています。
他の椋作品にあるような驚きはありません。
それだけに、動物達の内面がしんみり伝わっている名作だと思います。
とてもいい作品だと思いました。
主人公は50年近く生きている白いオウムです。
それがひょんなことで、一緒に飼われている白いネコと仲良しであることが分かる。
二匹は中睦まじく遊ぶのだが、ネコにお迎えが来る。
悲しむオウムは、それいらい、ただひとつ覚えている人語の「お茶が、はいりましたよ」を口にしなくなる。
劇的な展開はありません。
盛り上がるような挿話もありません。
淡々とした描写が続きますが、その描写が、間接的に内面的なドラマを写し取っています。
他の椋作品にあるような驚きはありません。
それだけに、動物達の内面がしんみり伝わっている名作だと思います。
とてもいい作品だと思いました。
椋鳩十。いいですね。久々に聞いた名前だ。面白い面白い話多いですよね。読んでみたくなりました。
by 自称隊長 (2013-02-09 05:37)
>自称隊長さん
椋鳩十はとてもいいですよ。
動物文学では間違いなくナンバーワンです。
by サイトー (2013-02-09 13:34)