SSブログ

【映画】ロード・オブ・ザ・リング [映画評]

JRRトルーキン『指輪物語』を壮大なスケールで映画化です。


ロード・オブ・ザ・リング [Blu-ray]

ロード・オブ・ザ・リング [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • 発売日: 2014/02/19
  • メディア: Blu-ray



2001年に公開された本作は、三部作の第1作になります。
舞台はホビット、エルフ、ドワーフ、人間、オークがそれぞれ住む世界です。
かつて冥王サウロンは世界を滅ぼす魔力を秘めた指輪を作り、世界征服に向かいますが、エルフによって指を切られ、指輪を失って滅びます。
その指輪は紆余曲折あってホビットの手に落ちますが、サウロンが復活し、指輪の魔力がうごめきます。
指輪はひとを引き付ける魅力があり、その指輪をはめると悪の世界へと落ちてしまいます。
この指輪を破壊できるのは、この指輪が生み出された火山の火口のみ。
主人公のホビット、フロド、魔法使いのガンダルフをはじめとする9人が、力を合わせて火口を目指すというのが流れです。
第1作は、旅の途中で幕を閉じます。9人の仲間のうち、すでに2人は命を落とします。
さてさて、映画ですが、最初見たときは3時間近い長さもあって、あまりいい映画とは感じませんでした。
けど、いま見返すと、やっぱりいい映画だと思います。
基本的には直線的なストーリー展開で、主人公たちに次々と襲い掛かる困難に対して、みんなで力を合わせて突破するの繰り返しです。この繰り返しを通じて、それぞれの友情が強化され、それぞれが成長していく構造です。
ところどころ、指輪の魔力が周囲の人間を狂わせていくシーンが挟まれます。これが次回作以降へと繋がる伏線であり、物語のテーマであり、直線的なストーリーにスパイスを加えています。
世界観に合わせた雄大な自然といい、小柄なホビット族を他の種族と同時に映す映像テクニックといい、デザインといい、様々な部分にこだわりを感じる映画です。
撮影法としては、遠近法を利用したようです。本当は遠くにいるのに、小道具を工夫して近くに見せていたとか。
いまなら全部CGで処理するのかもしれませんが、当時のアナログ技術も凄いです。
製作費は推定94百万ドルに対して、興行収入8億98百万ドルと歴史的大ヒットになっています。
アカデミー賞も4部門受賞です。

歴史に残るファンタジー大作を楽しみたいひとのために!
nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:映画