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【書評】百田尚樹・石平『「カエルの楽園」が地獄と化す日』 [書評]

「カエルの楽園」のベストセラーを受けての対談です。


「カエルの楽園」が地獄と化す日

「カエルの楽園」が地獄と化す日

  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 2016/11/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



対談は2日間、計8時間にも及んだそうです。
それだけ、内容は濃密です。
「カエルの楽園」は、平和ボケした日本をモデルとした寓話です。しかし、その寓話のとおりに日本は進んでいます。
いま中国の軍拡がすさまじい勢いで進んでいます。近隣諸国に軍事的圧力をかけ、領土を侵食し、チベットやウイグルでは民族虐殺を行っています。
客観的にみれば、軍的緊張を高めているには中国ですが、日本国内では「対抗する日本が悪い」「沖縄に米軍基地があるから悪い」と倒錯した議論が大手を振っています。
巨大化する中国に日本一国では対抗できないので、安保があり集団自衛権が必要なのですが、なぜか「戦争に巻き込まれる」というこれまた逆の議論がマスコミを賑わせました。
「戦争絶対悪」という宗教が言論空間を支配し、常識的な議論ができない現在の日本をあぶりだしていきます。
ただ、著者たちは嘆くだけでなく、希望を持っています。
こうした書籍を通じて、日本は目覚めることができると信じています。
そうした思いが、伝わってくる本だと思います。

未来の日本を信じたいひとのために!
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