【映画】トゥームレイダー２

アンジェリーナ・ジョリーが世界中を飛び回ります。

トゥームレイダー2「ウォンテッド」公開記念スペシャル・プライス版 (初回限定生産) [DVD]

• 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
• 発売日: 2008/09/10
• メディア: DVD

映画は地中海での宝探しから始まります。
世界中のトレジャーハンターが集まるなか、海上バイクでさっそうとあらわたアンジェリーナ・ジョリー演じるララ・クロフトが、持ち前の知識を活かして海に沈んでいた月の神殿を発見します。
そこでメダルと黄金の珠を発見します。
このふたつは、実は恐るべき細菌を閉じ込めた「パンドラの箱」のありかを示すキーで、このふたつを細菌兵器を開発しているライス博士とその一味が狙います。
ララ・クロフトは元恋人のテリーと、そのパンドラの箱をライス博士より先に発見しようと探し求めます。
という感じのストーリーです。
とにかくファンサービスに徹した映画です。
冒頭の海上バイクのシーンは、無意味に宙返りを披露します。舞台も地中海、チベット（と思う）、香港、アフリカ（キリマンジャロのふもと）、と飛び回ります。
アクションも工夫を凝らしており、海上バイクだけでなく、年代物の歩兵銃での戦闘、ロープをさかさまで降下しながらのガンアクション、バイクシーン、ムササビのような道具で空を飛ぶ、宙づりになっている広告にまたがってのアクションなどなど。
中にはサメをワンパンチで倒して海上バイク代わりに使うというかなり無茶なシーンもありますが、観客を楽しませようというサービス精神満載です。
前作では主人公がピンチになるシーンはほとんどありませんでしたが、今回は敵に捕まったり（スパイ映画のお約束）するので、前作よりエンタメとして優れていると思います。
ですが、設定としてはかなり無理があります。
メダルも珠も古代の技術のはずですが、暗号を解読すると実は音で（そんな時代に周波数？）、しかもその音を聞くと珠は突如としてホログラム（いつの時代だ！）を発します。
で、パンドラの箱の近くに行くと、なぜか化け物がいて、その化け物は珠を所定の位置に置くと崩壊して消えるとなると、何が何だか。
原作がゲームで、自分はゲームをプレイしたことがないので、そのあたりの設定なのかもしれません。
そういう部分を気にしなければ、楽しめる映画だと思います。
ラストで恋人を取るのか、それとも世界を守るのかの葛藤が付け足しのように出てきます。ただ、葛藤を表現するにしては、恋人の行動が分かりやすすぎるといいますか。
あまり深刻にするとエンタメとしての単純さが失われるので、これでよかったのかも。
製作費は前作より少し控えめの９５百万ドルでしたが、興行収入は大幅な控えめとなる１億６千万ドルに留まりました。残念。

アンジェリーナ・ジョリーのアクションを楽しみたいひとのために！