SSブログ

第86期棋聖戦挑戦者決定戦(佐藤天彦八段VS豊島将之七段) [将棋]

大器と言われてきた佐藤天彦八段が、ようやくここまで勝ちあがってきました。

【棋聖戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/kisei/

佐藤天八段のエピソードで有名なのは、奨励会三段リーグを戦っていたときです。
次点を2回取ると、フリークラス入りの権利を得ることができます。三段リーグには年齢制限があり、四段になれないまま年齢制限にひっかかると強制退会となります。また、三段リーグは強豪ひしめく激戦であり、一度逃したチャンスを再びつかめる保証は何もありません。
そのため、普通の奨励会員は四段になるチャンスを捨てません。
ところが、佐藤天八段は悠然と断りました。
三段リーグを2位以内で突破する自信を超える確信がなければできないことです。
こうして、佐藤天彦はプロ入りをしました。
いままでは強いのですが、どこかで取りこぼしてタイトル戦の挑戦権争いに顔を出すことができなかったのですが、ここ最近は一皮向けたかのように勝ちまくり、順位戦でもA級まで昇り詰めました。
いよいよタイトル初挑戦を阻む最後の関門は、将来の名人候補として名高い豊島将之七段です。すでにタイトル挑戦3期の実績があります。
さて、若手大器同士の戦いは、どちらに軍配が上がるでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/86/kisei201504300101.html

ということで、将棋です。
戦形は……居飛車としか答えようのない力戦形となりました。
積極的に動いていったのは先手の豊島七段。3筋に飛車を回り、相手に角を成らせて、銀を捨てての猛攻です。
さすがに後手が良いと思いました。
そこから先手陣の弱点である角頭をめがけて香車を重ねますが、その香車を銀で食いちぎられて反撃されて、形勢が混沌としてきます。
最後は先手が後手玉を挟撃形で追い詰め、1分将棋の中、綺麗な即詰みに討ち取りました。
これで豊島七段が羽生善治棋聖への挑戦権を獲得です。
佐藤天七段は、あと一歩とのことで、タイトル初挑戦を逃しました。

第86期棋聖戦五番勝負第1局は6月2日(火)兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」にて行われます!
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0