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第62期王将戦第4局(佐藤王将VS渡辺竜王) [将棋]

【王将戦中継サイト】
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/

序盤から長考し、最善手を求めていく佐藤王将。それに対して、序盤は決断よく指していき、終盤に時間を残す渡辺竜王。
この好対局を成す両者の対局では、1日目終了時点での消費時間に注目しています。
第1局目 佐藤王将4時間9分  渡辺竜王3時間24分 渡辺勝ち
第2局目 佐藤王将4時間36分 渡辺竜王3時間5分  渡辺勝ち
第3局目 佐藤王将4時間4分  渡辺竜王3時間31分 佐藤勝ち
そして、第4局は1日目終了時点で以下のような消費時間になりました。
第4局目 佐藤王将4時間33分  渡辺竜王3時間3分

1日目終了時点で互角の形勢と見られているので、このままだと終盤で佐藤王将が息切れする恐れがありますが、佐藤王将の時間配分はどうなるでしょうか?

【棋譜】
http://mainichi.jp/feature/shougi/ohsho/etc/62/130219.html

さて、将棋です。
後手の佐藤王将は、自身が創設したダイレクト向かい飛車を採用します。
角交換型は駒組みが難しく、下手に盛り上がると打ち込みの隙が生じます。
両者とも間合いを計るような駒組みになります。
渡辺竜王は玉を固く囲うのが棋風ですが、今回に限って金を上げて壁を作り、飛車を8筋に展開する構想を見せます。
それをけん制するために、2日目早々に佐藤王将は睨みの角を放ちます。
これを見た渡辺竜王は長考に沈み、ここで消費時間が並びます。
そして、渡辺竜王が選んだじっと手を渡す5六歩が好手だったようです。
その後、渡辺竜王が8筋に飛車を回して攻める手を見せられ、佐藤王将は機先を奪うために攻める展開になります。
基本的に攻めを急がされている展開は指しにくいのですが、形勢は五分であり難解な局面が続きました。
局後の感想によると、佐藤王将は勝っていた感触があったそうです。中原永世名人は楽天的で有名でしたが、佐藤王将も近いかもしれません。
しかし、終盤92手目の6二金が佐藤王将痛恨の敗着となりました。
数手先に放たれた渡辺竜王97手目の5七金が佐藤王将も見落としていた好手で、これで形勢がはっきりしました。
以下、119手まで渡辺竜王が3勝目を上げました。
渡辺竜王が初の王将獲得なるかの第5局目は、3/6,7に愛知県浦郡市で行われます!

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